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黒い兎の冒険譚 勇者の存在しない…この世界で…  作者: 黒うさモフル
第二章 王国
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迷い

今、僕は簡素な調度品で整えられた部屋の一室にいる、もちろん妹のウルマも一緒だ。


机を挟んで正面にシアさんそのとなりにハルさんが座っている。


先刻の検査が終わりハルさんから呼ばれた、今後の事を決めるのだ…



王国の特務隊で同じ兎人種ということで、気に掛けてくれているようだった。



「呼び出して悪いな、今後の事についてだが、君たちが考えてることがあるなら教えて欲しい、私としては王国で生活してみてはと思うんだ、もちろん王国学園や練兵所に通ってくれて構わない、君たちなら王国から支援があるだろうからな、悪い話ではないと思うのだ。」



ハルさんの提案に、悪いところは無い。


もしかしたら、宝石色(ジュエルカラー)持ちの為、宮仕えや隊に入らなければないかも知れない、でもそれは恵まれた未来だ…




集落で命を懸けて大人達が逃がしてくれたのに…


仲間の子供達を上手く誘導出来なかったのに…



強い魔物が居たから、仕方がなかった…



いや違う…


もっと慎重、冷静にになっていれば…



違った結果に、なっていた…




不足している…知識も…経験も…強さも…覚悟も…



王国に居れば安全に強さを手に入れられるかも、知れない…






でもそれで良いのか…?






  

「オニキス迷うんだったら、直ぐに答えを探そうとしても駄目だぞ…そんな答えは正解じゃないからな、ハル…時間を少しやってくれないか?この子達には時間も必要だよ。」



シアは、オニキスの考えてることを見透かしたようにハルに告げる



「そうだな、せっかくだから王都を見て回ったらどうだ?返事はそうだな1週間後にしようか、よく考えて返事を返してくれ。」




ハルはそう告げると仕事に戻っていった。






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