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黒い兎の冒険譚 勇者の存在しない…この世界で…  作者: 黒うさモフル
第四章 決戦
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決戦2

破壊の魔獣の周りを上空より旋回し、竜騎士達が騎乗で巧みに手綱を操り最長11mの長槍、竜槍(ドラゴンランス)を破壊の魔獣に繰り出す…


破壊の魔獣に竜槍(ドラゴンランス)が接触すると火花を散らし弾かれる…



「くっ駄目か…!」


手練れの竜騎士が歯を食い縛り一撃離脱する…




破壊の魔獣の身体が発光すると周りに魔方陣が浮かび上がり光の光線が数十本以上竜騎士達に照射される…


南の小国クリカラは竜の乗り手(ドラゴンライダー)達が、数多く存在しその中でもトップクラスの実力を持つ者が竜騎士(ドラゴンナイト)として…受勲し竜槍(ドラゴンランス)を拝領することができる。


竜騎士達が急上昇や切りもみ降下で破壊の魔獣の魔法攻撃をかわす…


さすがに何名かは回避しきれず落とされてしまう…



「これが破壊の魔獣か…」


ファビウスが武具に魔力を流すと装備が輝き、飛んできた光線を反射させる。


続けて白い竜の首を撫でてやると息を吸い込み冷気のブレスを浴びせる…


「流石に効かんか…」


ファビウスが竜から飛び降りると破壊の魔獣の背に神剣を突き立てる。


「通ったか!?」


破壊の魔獣が身体を大きく揺さぶるとファビウスが振り落とされてしまう…


指笛を高く吹くと白い竜がファビウスを背に拾い飛び抜けてゆく。


   




         ・





竜騎士たちの遥か上空に飛空船が到達する…




「交戦空域上空に到達しました!」

飛空船の乗組員が報告する…


「まだ上空に待機だ…魔獣の速度が落ちる迄我慢だ…」


ハルが眼下を見下ろしながら指示だす。


「せめて…足を封じれれば…」

シャミィが呟く…












「黒うさ君…肩をかして下さいね…」


飛空船の甲板にプラムとオニキスが出てくるとプラムが話す…




「空の上って気持ちいいですね…」


冷たい風が甲板を吹き抜く…


「そうだね…風…寒くない?」


オニキスが返す。


「寒いですよ…でも…きっと大丈夫…」


プラムが左手を出すとオニキスが右手を繋ぐ…


「そう…唄わないの…」


オニキスが魔力を繋ぐ…


「願いを乗せるから…」


プラムの右手に神槍が現れると魔力を込める…



プラムが左手を強く握ると右手の神槍を破壊の魔獣目掛け投合する。



ふらつくプラムがオニキスが抱き止めると、地上から破壊の魔獣の咆哮が上がる…


投合された神槍が魔獣の後ろ足を溶解させる…



「もう一度…投げなきゃ…」



涙目で口元から血を流しながらも微笑むとプラムが弱い声で呟く…



「うん…次は僕が貰うよ…」



オニキスが返す…




プラムの右手に神槍が転送されると軽く槍を投げる…




オニキスが抱き止めたプラムに魔力を流す…







「黒うさ君…温かいですよ…」






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