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黒い兎の冒険譚 勇者の存在しない…この世界で…  作者: 黒うさモフル
第四章 決戦
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決戦

湖の戦いから二日…


多大な被害を出した各国の軍隊は現在王国と湖の中間地点にある廃墟城まで後退し迎撃地点とし、廃墟城を砦として改修している…


地平線から朝日が登る頃、破壊の魔獣

の影が伸びてくる…


出現を表す警鐘が響き、鳴り止むと城壁に門の守護者(ゲートキーパー)と各国の王族や代表が現れる…


「各国より集まった勇者達よ!ここを抜かれれば王都が危険に去らされる!破壊の魔獣は生命力に反応している、中立都市、魔王国、諸国、次々と破壊してゆくだろう…

必ずここで仕止めねばならない!この世界の命運をかけた戦い…愛する者を守る戦い…未来を繋ぐ戦いである!武器を取れ!勇者達よ!我々は何度倒れようとも絶対に諦めん!ここが決戦の地である!我らに勝利を!」


女王プルメリアが高々に宣言すると魔法の大剣を掲げる…


他の守護者、王族、各国代表が連なるように武器を掲げる…


「我らに!勝利を!」



呼応するかのように兵士達が武器を掲げ声を上げる…!



「「「我らに!勝利を!!!」」」




遠くに炎の魔法による信号が上がる…



破壊の魔獣が射程距離に到達した合図だ。




「全艦船!放て(てっー)

プルメリアが手を振りかざす…



「飛行部隊一撃離脱を繰り返しヤツの速度を奪え!」


「艦船は左右に展開させよ!」


プルメリアが魔力で各部隊の指示をおくる。



「俺も出るぞっ!」



ファビウスが白い竜に騎乗すると竜が翼をはためかせ浮遊する。



艦船の砲撃が破壊の魔獣に命中し地平線に黒煙と火柱が上がる…


「わかりやすい目印だ!」


ファビウスの駆る白い竜に竜騎士達が駆る飛竜達が後に続く。




       


         ・





「説明したとおりです、オニキス準備はいいですか?」


アルカが説明終わるとオニキスが頷く。


「わかりました」


王国飛空船にシア、ハル、シャミィ、ウルマ、モルス、オニキスと搭乗してゆく…


「私達も行きますよ…」


プラムとユアンナが乗り込んでくる…



「駄目だ!お前達を連れてゆく訳にはいかない…お前達が残るのも意味があるのだぞ…」

ハルが諭す…


「もう…置いていかれるのは嫌なんです…嫌ですよ…もう皆と…会えなくなるかも…しれないじゃないですか…」


プラムが泣きそうに話すとユアンナが頷く…


「しかしだな…二人とも十分な体調であれば考慮するが…」



「どのみち、あたし達はここを勝たなければならないんですよ、良いじゃないですか連れてっても、あの子ら強いですよ、ねぇシアさん?」 


シャミィが間にはいるとシアに振る。


「そういうことだ、ハルすまないが何とか成らないか?」


「ハルさん…」


ウルマが呟く…


「ったく…お前達乗れ…シャミィ責任は持てよ…」


飛空船が破壊の魔獣目指し飛び立つ。


眼下にはたくさんの兵士が犇めき、命が散っていた…

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