表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒い兎の冒険譚 勇者の存在しない…この世界で…  作者: 黒うさモフル
第四章 決戦
101/117

門の守護者達

霜の降りる草原に、王国兵、魔王国兵、中立都市からの義勇軍、傭兵、諸国からの混合部隊が集まる…


古い廃墟城を早急に補修した砦は砦としては十分とは言いがたいが一般の兵士には安心感を与えるには十分である。



上空を2隻の飛空艦が降下してくる…



船体には七芒星を背に中心の(つるぎ)に四枚の翼のエンブレム…

もう一隻は七芒星を背に三日月に華のエンブレム…


「いつから魔王国は軍事国家となったんだ…?」


今にも朽ち崩れそうな城壁の上で朝空を見上ながら魔剣士が問う…


「可愛らしい遊覧船ではないか…」


「冗談に聞こえないぞ、で体調はどうなんだ…?」


「誰に言うとおる万全に決まっておろう…」

魔女が応える…


「ならいいんだけどな…今回は艦でゆっくりしておけ…」


「そういう訳のはいかぬわ…」


草原の強い風が吹き抜ける…


「そうか…ここには俺や賢者、聖女もいる、お前の同士も来たみたいではないか…無理はするなよ…死ぬなよ…」


魔剣士ファビウスが草原に果てを見ながら呟く…


「普通は俺がお前を守ると言うところでは無いのか…?フンッまぁ良いわ…で賢者は下で何をやっておるのだ…」







         ・





「兵士の皆さんに、アイテムを用意したので、城壁下にに集まってもらえますか?」


賢者の声が廃墟城に響き渡ると兵士達が集まってくる…


「ネムさんパールさん収納スクロールから出して貰えますか」



ネムとパールが大量のスクロールを広げ魔力を流すと山のようにミスリルの腕輪が出現する…


「はぁ…どんだけの量なんですか…シーサン」


「兵士の皆さん集まりましたか、城壁内に全員…はいれるわけ有りませんか…ハハッ」


賢者が指に魔力を込めパチンと指を鳴らすと、全兵士に腕輪が装着される…



いろんな所から悲鳴や驚いた声が上がる…




「賢者め何の模様仕事だ…妾の趣味ではないぞこの腕輪は…?」

魔女が呟く…



「少し守りの加護が籠っているのと腕輪で生存が確認できます、魔力を込めると腕輪に名前が彫り込まれるので必ず名前を彫り込んで下さい」


賢者はの放送が終わる。


プルメリアが腕輪に魔力をながす…

「ふむ、おお名前が浮かび上がった」



「賢者よ…決めたんだな…」

魔剣士が呟く…







         ・



廃墟城の改修された一室に集められる…

「今回集まっていただいたのは破壊の魔獣(ジャガーノート)についてです…女王の強力な魔法で穴の空いた体から魔獣内部に入っていただき…」



「ちょっと、まってくれ!そんな事出来るわけ無いじゃないか!?」


冒険者の男が声を上げる…



「心臓に直接これを打ち込んで下さい…」


聖女が魔法文字犇めく短剣を取り出す…


「先日の戦闘でライル殿下達が持ち帰った細胞から対抗しうる強力な呪いを発する呪いの短剣(カーズナイフ)を作りました…」

アルカが集まっている者達を見つめる…


「無理に決まっている…巨体とはいえ生物の身体の中だぞ…もし、肉の壁に阻まれたらどう対処したらいいんだ…!?」

冒険者が問う…



「腕のたつ護衛を数人同行させます、さらに強力な武器を王国宝物庫より借り受けます」

アルカが全員を見渡し強く答える…










「僕が…僕がやります…!」





オニキスが聖女に頷くと近付いていき短剣を、受け取る…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ