第16話 〜中慎ましい?〜
「あー疲れたー!」
めちゃくちゃ体を酷使したけど、それを私の自己回復能力ですぐに治した。そのおかげで、お腹が凄い空いてしまったけど、それよりも———
「いやーー異世界ってちょーーー楽しい!」
この奇想天外というか、常識外れというか……本当に凄い事が起きすぎている。
それは気持ち悪いこともあると思うけど、今は楽しいことだらけだ。
「あははは。もう俊敏と加護に適応するとは……」
「お褒めいただきありがとうごさいます! それよりギルドマスター。私、お腹が空いてしまった!」
「そうだね、では、私の行きつけの宿屋にいこうか。そうすればあのパーティーに会えるよ」
あのパーティー……あのパーティーってフールさん達の所だよね!?
「本当ですか!? 私の成長した姿を見せてやりますよ!」
「その意気込みもいいけど休むことも大切だよ」
「はい! 分かりました!」
◇◇◇◇◇
ギルドマスターに宿屋まで連れられ、着いたのは趣がある、ちょっと古い宿屋。
だけど、それがいい! だって古風な見た目が何故か、老舗感を出してるから期待値マックスなんだもん!
「あ、フールさん!」
私が宿屋に入ると、フールさん達が椅子に座って談笑をしていた。
「おーー嬢ちゃん、さっきぶりだな。だけど、なんだろうな……嬢ちゃん、さっきより強くなっただろ?」
「あー分かります? 私、めちゃくちゃ強くなったんですよ」
長年の冒険者という勘なのだろうか?
私の成長にすぐに気がついてしまった。せっかく、何も見せないまま自慢しようと思ったのに。
「でもよ、やっぱり戦闘は経験をものをいうからな〜。簡単には地球人には抜かされないぜ」
「ふふふっ、そう言ってすぐ抜かされる未来が見えるな……」
「おい、デデル! お前は一言多いんだよ!」
フールさんが椅子から立ち上がり、デデルさんにガンを飛ばす。
それを見て、デデルさんは嘲笑いまた喧嘩になる。




