卒業〜別れを最初から約束された日に〜
今までに守ることができた約束の数と
今までに守ることができなかった約束の数を差し引いてみる
あの時の約束は果たせたのか
6年越しの約束
あの時の君は
自分の植えた朝顔の芽が まだ出ないと気にしていたんだね
朝顔の芽を見ぬまま君は逝ってしまった
あれから6年
君には約束もできないまま
この日を迎えてる
未来への夢も抱けぬまま
逝ってしまった君に そっと誓った
心の様を表すこともできなかった君のために
今を生きるみんなは今日旅立つ
残されたみんなは本当によくやったよ
僕にその手伝いができたのかどうか
君がいなくなった教室で生や死について語ったよ
自分自身を大事にできなかった君のために
フィリピン スモーキーマウンテンのゴミ捨て場に生きる子供たちのことを
君がいなくなった教室で生や死について語ったよ
自分の心の様を大切にできない誰かのために
カンボジア プノンペン郊外の地雷原に生きる人々のことを
君がいなくなった教室で生や死について語ったよ
自分の心をどう表せば良いのか分からない誰かのために
イーハトーブ 「やまなし」を描いた宮沢賢治の一生を
君がいなくなった教室で生や死について語ったよ
自分の心をどう扱えば良いかわからない誰かのために
ガラパゴス 人々に支えられて生きるゾウガメのことを
6年前の約束があったからかな
君はうなずくことも無かったけど
ひとりぼっちの僕の約束
誰も知らない僕の約束
自分一人だけの約束
持てるだけの花束を託そう
そこにあるはずだった君の希望のために
そこにあるはずだった君の未来のために
約束は果たされたのだろうか
約束は守られたのだろうか
知っているのは残されたみんながもっている未来だけ
子供を亡くした
大きなところだったから直接知らない子たちだったけど
二人も子供を亡くした
学校が学校で無くなった日々を過ごした
突然のことだった
そして22年後また子供を亡くした
知ってる子だった
深く関わっていた訳では無いけれど
目の前で失った
どうして度々こんなことが起きるのか
16年前に作った詩を改めて読み直してみた
そこには22年前の思いが溢れていた
16年前の想いが溢れていた
O157も交通事故も嫌いだ
誰も彼もを不幸にしてしまう