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サンタクロースパイ  作者: COLK
55/64

55.父との思い出

翌朝、霧河は、起きた。



そして、朝から

「窓際族」へ向かった。店長に言われた通り、昔、両親から

もらった、大切なアコースティックギターを持って・・・・・・



外から見ても分かるが、今日は、色々と

オシャレな飾りつけをしてある。



〝カランコロン〟



「いらっしゃい。おっ!今日は、パーティだとは言ったけど、

まさか、朝から来てくれるなんて!!!」

「はい!!!今日のパーティ、楽しみ過ぎて、もう、

ワクワクしちゃって!!!あ、それと、

あけましておめでとうございます!!!」

「お、そうだった!!!あけましておめでとう!!!危うく

言い忘れるとこだったよ!!」



「そうですね!!今日から2011年ですね!!!」

「そうだな!!!」

「パ~ッ!!とやりましょう!!!あ、そういえば、まだ、ここで、モーニング注文した事ないんで、モーニングをください!!!」「はいよ!!!」



〝コト〟



「わ~!!美味しそう!!!いただきます!!!あ、美味しい!!!」

「ありがとうな!!!」

「最高に美味しいです!!!」



そう言って、霧河は突然、泣いた。



「え?おい!?どうした!?霧河さん!!」

「あ、いえ!!何でもありません!!!」

「そっか・・・・・・」



実は、店長・窓河さんが作った、そのトーストやゆで卵の味が、

霧河の母以上に料理が得意な霧河の父が、休日に良く作ってくれていた、トーストやゆで卵の味に、とても良く似ていたのである。



「でも、そんなに喜んでくれて嬉しいよ!!ここの店長、

やってて良かったよ!!!」

「いえ!!こちらこそ、こんな美味しい料理達を、このお値段で

食べさせてくださってありがとうございます!!!」



霧河は、ムシャムシャと食べた。

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