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4 彼らのとっての天使

 空へ飛び上がったリウイが、ふわふわと地面に降りてくる。


 その手には小さな、半透明に透けた精霊の生き残りがとまっていた。


『天使サマ』


 体がつたでできている、それはつたの精霊だった。ふつうの人間にはもう、精霊は見えないのだという。

 昔は魔力を持つものは誰でも目にできて、行使できる者もいたというけれど。


 精霊は鈴のような声で何度もスカイを天使と呼ぶ。スカイはもはや否定しない。

 精霊を従える能力を持つのは天使種族という滅びた昔の種族だという。何故スカイがその力を持つのかはわからないが、精霊からすれば、スカイは天使だろう。


『ウイルナヲシンジルタチノモトヘ』


 半透明の、手のひらサイズの人の形をしたそれは、木々をよけてゆっくりと進み始めた。


 スカイは、少女を担ぎ直しそれに続いた。リュイが小さな子精霊・・・子と言っても数百年は生きているだろうが・・・とじゃれながらそれに続く。


 獣道をかき分けた先、清水が湧き出す岩を越えた先に、少女が出身と思しき集落があった。

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