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夢を見ている。遠い日の夢だった。

夕凪の丘で、肩を並べーー彼の背は自分に比べて高すぎたがーーとにかく並んで、空を見ていた。


「何があってもお前は俺が守るから。心配しなくていい。」


 くしゃくしゃと頭を撫でられる感覚が心地いい。

 くすぐったさに目を閉じて、ふたたび開けた頃には、丘は炎に包まれていた。熱風が頬を焦がす。


「お前だけは死なせない、だから。」


 生きて欲しい。彼は願った。魔術を持たない彼の願いは、叶ったのだろうか。


「どんなことをしてでもーー世界を壊してでもお前だけは」


 彼がそう言った。血にまみれながら言った。その血は誰のものだったのかわからない。

 夢はいつだって唐突に始まって、唐突に終わる。そして目が覚めたときには何も覚えていない。

 胸に残るのは言いようのない喪失感だけだった。




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