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備前宰相の猫・二巻  作者: 山田忍
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忍之者の仕事

 数日後、久遠寺にて、

「何処だー‼」

「数珠丸恒次は何処だー‼」

「賊どもめ、許さん‼」

 周りの僧侶たちは数珠丸恒次を探しに様々な場所を探しに出ている。

「……」

 それを黙って見ている一人の小坊主は、

「…………」

 無言で外に出た。

「……ぐすん」

 歩きながら小坊主は泣き出してしまった。

「どうしよう……私が守れなかったばかりに……」

 小坊主が落ち込んで、泣きながら久遠寺の近くを歩いていると、

「ん?」

 小坊主の足元に、柄に数珠を巻いた太刀が置いていた。

「これは……⁉」

 小坊主は太刀を手に取り、柄を見ると、

「これは……数珠丸恒次……見つかったのか……‼」

 小坊主は走り出し、久遠寺に戻った。

 僧侶たちは、小坊主が見つけた数珠丸恒次を見て、

「見つけたのか」

「これは紛れもない。数珠丸恒次!」

「でかしたぞ! よく見つけたな‼」

 それを聞いた小坊主は満面の笑みで、

「見つかって良かったです‼」

 小坊主や僧侶たちは大喜びしている。

 そして、それを見つめている二人の忍びがいる。

 一人は小柄で愛嬌のある小太りな忍び、もう一人は長身の美しい忍び、

「さてー‼ これで終わりー‼ 帰るよー‼」

「思ったより、楽に終わりましたね」

「いい結果に終わったー‼ 若様に報告ー‼」

「良かったですね」

「じゃあ、行くよー‼」

「はい」

 かとりとさとりは走り出し、大坂に戻った。

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