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備前宰相の猫・二巻  作者: 山田忍
21/30

久遠寺にて

 エンリケのリベンジが終わった夜、久遠寺(くおんじ)

「え~と。……厠、厠」

 一人の小坊主が厠に行くと、

「ん?」

 何やら、二人組の男女の人影と足音が聞こえた。

「……賊か?」

 小坊主は二人組の男女の後をこっそり追いかけた。

 しばらく後を追うと二人組はある場所に入って行った。

「あの部屋は……」

 二人組の男女は柄に数珠を巻き付けた太刀を手に取り、

「これこれ!」

「見つけましたね」

「これは、良い物よね~」

 二人組の男女の目的を知った小坊主は、

「大変だ! 知らせないと」

 急いで走ろうとすると、小坊主の首に痛みを感じ、倒れた。

「う……」

 倒れた小坊主の後ろに男が立っていた。

「危ない所ですね」

「そこで寝ていなさい」

「…………それは、寺の三宝の一つ……賊に…………」

 小坊主は気絶してしまった。

「さあ、行くわよ」

 女が手を上げると、空からイルカが降りて来た。

「次は、どの刀を手に入れますか?」

 二人組の男女はイルカの中に入った。

「そうねー。もう少し、この時代に居たいわ」

「この時代にですか?」

「そう! 前、手に入れた三日月宗近(みかづきむねちか)を今度こそ、手に入れる為よ‼」

「そうですね。あの二人組と奇妙な猫に邪魔されて手に入れられなかった三日月宗近を手に入れる為に!」

「そうよ! 行くわよ‼」

「はい!」

 イルカは空に飛んで行った。

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