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備前宰相の猫・二巻  作者: 山田忍
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猫の独り言(その7)

「……」

 不機嫌だ。煙草がまずい。

 南蛮かぶれめ……。

『儂の息の根を止めたければ、あの妖術を使うんやな』

 ——くそっ!

 幸い、バカ猫やボンボンが知らない事が救いだな。

 確かに、使えば簡単に殺せるだろう。だが、もっとも恐れているのは、バカ猫やボンボンが俺の力である超能力を知ってしまう事だ。

 二人が知ってしまえば、全て俺任せになるだろう。

 それでは、あいつがバカ猫を送った意味が無い。

「——それにしても」

 南蛮かぶれを殺す……のは、その時に如月がいなくて、南蛮かぶれ一人だけなら出来る。

 いたら、また押さえつけられて、今度こそ俺が死んでしまう。

 正しい歴史通りなら、あと約十四年はかかる。

 だが、歴史は僅かながら、変わっている。

 もしかしたら、生きてしまう可能性も……。

「だが、その時は——」

 その時は俺が黙らせる!

 ああ、煙草は終わりだ。帰って寝るか。

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