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備前宰相の猫・二巻  作者: 山田忍
14/30

猫の危機

「⁉」

 さ、サイコキネシスが使えない⁉

「あら? 何しているの? キクラゲ?」

 何処からか如月がやって来た。

「ふ、ふにゃあ(そ、それは)!」

 如月の手に持っているのは、超能力禁止装置‼

「キクラゲ。キクラゲが超能力を使える事、知っていたんだ」

「……」

「実は、猫ちゃんが来た時にボク、変装して見たんだ。そしたら、猫ちゃんの近くに居るキクラゲを発見したのさ」

「……」

「それで、少しして、猫ちゃんが伴天連の大檀那と仲良くなった事を知ったボクは弥九郎様に、キクラゲの力を教えたのさ。代価を貰ってね」

「一言多いわ。阿呆」

「キクラゲが不思議な力を使って、猫ちゃんを困らせ惑わす悪魔だって、教えたの」

「ふぎゃ!」

 如月め、それで高槻市のラッパーや南蛮かぶれの俺に対する反応が違っていたのか。

「キクラゲ、ボクと弥九郎様の甘く濃厚な一夜のため……死んで」

「ふにゃああああ!」

 猛スピードで逃げたが、

「⁉」

 如月は、それより速く俺を捕まえてしまった。

「捕まえた。弥九郎様」

「後は儂に任せるんや」

「え~。やっちゃダメ~?」

「駄目や。あの猫は儂の手で殺すんや」

「ふ、ふにゃ!」

 普段なら超能力を使って逃げ出すが、超能力禁止装置のせいで使えないうえ、如月に捕まって逃げ出せない。

「覚悟するんや。猫さんの猫」

 南蛮かぶれが近づいてくる。もうダメか……。

「汝だけは許さん!」

 南蛮かぶれのフランベルクが喉元にくる。

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