表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
備前宰相の猫・二巻  作者: 山田忍
13/30

猫の発覚

「ふにゃ!」

 元に戻ったか。まあいい。

 しばらくは帰らない方がいいな。バカ猫とボンボンが帰って来るまではな。

「さて、ガールハントでも——⁉」

「みい~つけ~た~‼」

「ふにゃあ⁉」

 来たか! チャラ男め!

「捕まるか~死ぬか? どっちだ!」

「ふにゃあ!」

 ふざけるな!

 俺はサイコキネシスを使い、近くにあった石で叩き殺そうとした。が、

「「⁉」」

 銃声がして石が弾き飛ばされた。

「あれ~?」

「ふ、ふにゃあ!」

「後ろ、ガラ空きやで」

 石を弾き飛ばした奴を見ると、銃を持った南蛮かぶれだ。

「こうやって、儂を殺そうとしたのか?」

「ふ、ふにゃあ?」

「しらばっくれても無駄や。儂は見たんや。猫さん達が薬売りに攫われた時に、単独で行動していた猫さんの猫が奇妙な力で重石を浮かし、桶を開けていた所をや!」

「……⁉」

「戸の隙間から、こっそり覗き見した時は驚いたわ。何もせんで桶が勝手に開いたからや!」

「⁉」

「で、何でか知らんが、儂を殺そうとした。そうやろ?」

「……」

 まずいな。ばれていたか。

「それはやっかいだね~。どうするの?」

 こうなったら、サイコキネシスを使い、南蛮かぶれを操って、あのチャラ男を殺すか。

 そう思ってサイコキネシスを使った。

「? 腕が……」

 南蛮かぶれのフランベルクを抜かせ、構えさせた。

「へえ~。あの猫、殺すの?」

 チャラ男は南蛮かぶれに対して、構えている。

「……ちゃいます。体が勝手に動くようや」

 後はこのまま……。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ