猫の変身
「じゃあ、行って来る」
「留守番、頼んだぞ。エリンギ」
バカ猫とボンボンは高槻市のラッパーの茶会に誘われて、二人で茶会に行く様だ。
「ふにゃ~あぁ」
退屈だ。こういう時は、猫らしく寝るか!
「ンニャンニャ……ん?」
何かの気配を感じて見ると、目の前には見慣れぬ男が!
和と洋が混ざったような軽そうな男。だが、確か……。
「大人しく寝ていればいいのにさ~。何で起きるの?」
「ふー‼」
「とにかく、捕まえるよ~」
俺を捕まえる気か。そうはさせない。
ここでサイコキネシスを使えばいいが、何かを壊したら面倒だ。
ここはひとまず、
「ふにゃあ(逃げるぞ)!」
「あっ‼ 待て~!」
逃げて、アレを使う。
それから少しして、あの男が来た。
「どこだ~?」
「……」
ふっ! 気付かなかったか。
スマホにあるアプリ『ちぇんじ』で猫の姿からイケメンの人間の姿になっただけだ。
ただ、効果は一時間程度だがな。
「さて、逃げるか」
俺が悠々と逃げようとすると、向こうから可愛い女の子が……。
「ん? 待てよ?」
この姿なら‼
「ねー‼ 君ー‼」
「きゃああああああ‼」
可愛い女の子は逃げ出した。
「あれ?」
この青い猫耳、尻尾付きパーカーとジーンズがいけなかったのか? 何が悪かったんだ顔もイケメンなのに……。