猫の散歩
大坂で過ごしていたある日、俺が一匹で散歩をしていると、
「ん?」
見ると春画が落ちている。
しかも、風で飛ばない様に上に石を置いている。
「ふにゃあ!」
いい春画だ。これを拾うと、
「あれ?」
向こうにも春画が‼ しかも違う絵の‼
「おおっ‼」
更に向こうにも違う春画が‼
「ラッキー‼」
と、春画を探して拾っていると、
「春画‼」
周りは暗くなり、後ろが閉まる音がした。
「ふにゃ?」
観察すると、箱罠か何かに引っかかり閉じ込められてしまった様だ。
「ふにゃあ⁉」
少しすると、箱が浮いた様になり、何処かに連れ去られるのがわかった。
「ふ、ふにゃあ!」
俺の可愛さに魅了されて、俺を連れ去ろうとしているのか⁉ 取りあえず、
「ふにゃあああん‼ ふにゃああああああん‼」
可愛く、やめてと言うが……無視か!
これはやばい‼ こうなったら……。
「ふにゃ」
俺は春画を持って、テレポーテーションで逃げる事にした。
場所は宇喜多屋敷の庭だ。
「さて、春画、春画……」
屋敷の中で春画を見ようとすると、
「エリンギ‼ 何処から盗んできたんだ⁉」
後ろからバカ猫の声がした。
「バカ猫、落ちていた春画を見ているだけだ」
「とにかく返してこい!」
「ああっ‼ こらぁ‼」
バカ猫に春画を全て取られてしまった。