表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
備前宰相の猫・二巻  作者: 山田忍
11/30

猫の散歩

 大坂で過ごしていたある日、俺が一匹で散歩をしていると、

「ん?」

 見ると春画が落ちている。

 しかも、風で飛ばない様に上に石を置いている。

「ふにゃあ!」

 いい春画だ。これを拾うと、

「あれ?」

 向こうにも春画が‼ しかも違う絵の‼

「おおっ‼」

 更に向こうにも違う春画が‼

「ラッキー‼」

 と、春画を探して拾っていると、

「春画‼」

 周りは暗くなり、後ろが閉まる音がした。

「ふにゃ?」

 観察すると、箱罠か何かに引っかかり閉じ込められてしまった様だ。

「ふにゃあ⁉」

 少しすると、箱が浮いた様になり、何処かに連れ去られるのがわかった。

「ふ、ふにゃあ!」

 俺の可愛さに魅了されて、俺を連れ去ろうとしているのか⁉ 取りあえず、

「ふにゃあああん‼ ふにゃああああああん‼」

 可愛く、やめてと言うが……無視か!

 これはやばい‼ こうなったら……。

「ふにゃ」

 俺は春画を持って、テレポーテーションで逃げる事にした。

 場所は宇喜多屋敷の庭だ。

「さて、春画、春画……」

 屋敷の中で春画を見ようとすると、

「エリンギ‼ 何処から盗んできたんだ⁉」

 後ろからバカ猫の声がした。

「バカ猫、落ちていた春画を見ているだけだ」

「とにかく返してこい!」

「ああっ‼ こらぁ‼」

 バカ猫に春画を全て取られてしまった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ