8話
( ・´ω・`)終さんのお話です、テンプレ回再び!、やはり難しい。
終は1人で城内を歩いていた、周辺国の情報を手に入れるためである、アリシュに許可をもらい城の書庫に入る、そこには本の山があった言葉のあやなどではなく、本で作られた山であった、その山の陰から1人の中年女性が出てきた。
「こんにちは、此処に地図があると聞いてきました」
「あらあら、こんな古臭い書庫にお客さんなんて何時以来かしら、それも可愛いお嬢さんだこと」
「はぁ、何でも良いので地図を出してください」
「あらあら、せっかちなお嬢さんねぇ、少しぐらい話しましょう?」
「では周辺国家の現状について分かりますか?」
「そうねぇ、セドゥ河を越えた先にあるアルフェイル帝国はあまり良い噂を聞かないわねぇ、異世界から召喚した人たちを使って、人体実験してるみたいねぇ」
「そうですか、他に主だった国はありますか?」
「そうねぇ、森の中にあるエルフの国アルシャンテ、あの国はとてもきれいな国なのよぉ、でも今は入国できない状態ねぇ、残念だわぁ」
「何があったんですか?」
「色々な憶測が飛び交っているけど、姫様が国外から来た人間に病をうつされたとか」
「はぁ、他にはありますか?」
「そうねぇ山を越えた先にある、獣人達の国アドルヴァねぇ、あそこわ陽気な獣人たちがいいわねぇ、とても楽しくなる国よ、多種多様な獣人達は圧巻よぉ」
「そうですか、では地図を出してください」
「はいはいー、さっき話していた国の場所は記入しておきましたからねぇ」
そう言って中年の女性は地図を渡してくれた。
「ありがとうございます、では」
「また暇なときに来てねぇ」
終は書庫を出る、そこには従者を連れた1人の男が立っており、終をまじまじと見つめていた。
終はその視線を気持ち悪く感じていた。
「我輩エモル・ディ・ポル、伯爵であるそなた名前は?」
「退いて下さい、邪魔です」
「邪魔とは、気の強い女じゃな、ますます気に入ったぞさぁ我輩とともにこい!」
「邪魔だといっている、退かなければ・・・」
「ポル伯爵が来いと言っておられるのだ、黙ってこい!」
ポル伯爵の従者が強引に終の手を掴む、終嫌悪感に満たされ、引き金が引かれる。
「私に触れるな・・・私に触れるなぁぁぁぁ、来いシロナ!」
従者の手を振り払いシロナ呼ぶ、終の周りに光が集まりシロナが姿を現す、シロナは既に2メートルほどの大きさだった。
「シロナ、あの伯爵以外のゴミを殺しなさい」
終冷徹に言い放つ、ポル伯爵と従者達はいきなり出てきたシロナに何が起きたかわからず呆然と立ち尽くしていた。
「我輩は伯爵だぞ!、貴族なんだぞ!平民の分際で生意気だ!!」
「それがどうした?私にとって意味ある人間など兄さんだけだ、貴族だろうが平民だろうが王族だろうが私達兄妹にとって等しく無価値だ」
終が言い終えるまでにシロナは従者達を蹂躙しつくし血の沼ができていた。
「おつかれさま、シロナ」
そう言いながらシロナの頭を撫でる、シロナは気持ちよさそうに目を細めていた
「我輩は伯爵だ!我輩に危害を加えることはこの国にあだなすも同じだぞぉ!!」
「さっき言っただろ?私には関係ないと、この国が私達に敵対するならば兄さんと供に災禍を起し蹂躙し尽くしてやろう」
「なっ?」
「お前達の常識が通じない相手なんだよ私達は、後悔する間も無く死ね」
終は魔力を集め、その魔力を振動に変換し伯爵に向け放つ。
「ァぁ、ガアァアァァァアヅイイィァアアイィィ」
バチュンッ!
魔術を受けた伯爵は血が沸騰し不快音をたて破裂した。
そして終は平然とその場を去った。
( ・´ω・`)バイバイ伯爵、終さんが去った後騒ぎになったのは言うまでないですね。
人間の分子が超振動したらどうなるんだろう。




