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破綻者の異世界録  作者: モゴモゴ
5/50

4話

( ・´ω・`)あっさりしてると思います


召喚された次の日の早朝、破綻は部屋においてあった服に着替えクロナを抱きかかえて部屋を出る、廊下には終とお座りをしたシロナがいた。


「おはよう、終」


「おはよう兄さん」


2人は城内を散策していた、すれ違うメイドたちは2人に深々とお辞儀をしている、昨日の事は城内に伝えられており、自由に歩き回る事を許されていた。


「中庭で騎士達が訓練をしているらしいから、見てみようか」


「そうですね、この国の騎士の強さを確認したいですしね」


「それもあるけど、面白いものが見れるかもしれないよ」


そんな会話をしながら中庭に向かっていると、クラスメイトの1人が歩いてきた


「おはよう、人神君に終さん」


「おはよう、泉さん」


「おはよう、優奈さん」


話しかけてきたのは泉優奈いずみゆな金髪のショートヘアの女子だ。


「人神君、あたしね・・・」


話し始める泉の瞳は狂気に染まっていた。


「どうかしましたか?」


「あたし、人神君を殺したくて仕方が無いのぉ!」


そう叫んだ泉の周りには水でできた蛇、水蛇が無数に作り出されていた


「あはははははは、すごい、凄いじゃないですか泉さん!」


「先生、今敵をとりますぅうぅ!」


「まさに狂気乱舞だねぇ」


「兄さん私が行きましょうか?」


「泉さんは僕を指名してるからね、僕が行くよ」


そう言ってクロナを終わりに預けて泉の方へと歩き出す、泉は水蛇に破綻を襲うように指示する。

破綻は襲い掛かってきた1匹の水蛇を掴むとそのまま握りつぶす。


「うん、身体能力もあがってるみたいだね」


そんな事をしていると1匹の水蛇が破綻に喰らい付いた、だが破綻は喰らい付いている水蛇をそのまま力ずくで引き剥がす、水蛇は腕の肉を引き裂きながら剥がされそのまま壁に叩きつけられた。


「あはぁ、人神君もう死んじゃうんじゃないのぉ?」


泉は嬉々としてその光景を見ていた。


「こっちの世界に来ても、無痛なのか残念だな・・・」


破綻は肉を裂かれ流血している自身の腕をまじまじと見ながら呟いている


「まぁ、気にしても仕方ないよね、とりあえず泉さん終ろうか?」


「あんたはここで死ぬんだ、逃がさないよぉ!」


その声に呼応して水蛇たちは一斉に破綻に襲い掛かる


「凄い殺気だね、そんなに先生が好きだったんですね・・・じゃぁ」


破綻の顔わ歪みきった笑みに変わっていた。


「泉さん、先生と同じところに行きましょうか?」


破綻の足元から真っ黒な液体が湧き出だす、その液体はまるで意思を持ち、破綻を水蛇から守る


「何よそれ、あんたの力はあの腕なんじゃないの!?」


「あはっはははは、答えるわけないじゃないですか、僕らは速く中庭に行きたいので」


「えっ・・・い・・・やぁ」


破綻がそういうと黒い液体は蛇のように移動し、泉の元に向かっていき、そのまま泉を包み込むように飲み込み、そのまま破綻の影の中に消えてしまった。


「ばいばい、泉さん」


「さようなら、優奈さん」


「やっぱり、教師であろうとクラスメイトであろうと、感傷なんてものはわかないね、中庭に向かおうか」


「はい、兄さん」



クロナが破綻の腕の傷をなめ始める、すると傷がふさがり肉が再生され時間を巻き戻したかのように元に戻ってしまった


「有り難う、クロナ」


そう言いながら破綻はクロナを撫でる。

そして2人は何も無かったかのように歩き始める、その後姿を1人の騎士は眺めていた。



( ・´ω・`)バイバイ優奈ちゃんでもまだ出番はあるよ!

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