2話
( ・´ω・`)今回誰かが逝きます!長いかもです!
クラスメイト達は破綻に対し違和感を感じていた、召喚される前まで破綻は、真面目で面倒見が良く、クラスの中心となる人物だった、クラスメイト達は美少女の話を聞いて、また破綻が中心となり自分達を率いてくれると思っていた、だが破綻は「ほかの人たちは知らないと」言い放った、それは見捨てると言われたのと同意義である。
クラスメイト達は自分のカードを見て少し落ち着いたようで、破綻に言われたことが気になり始め、その真意を教師である小谷雄図に、聞いてくるように頼んだのだった。
「人神君なぜあんな、クラスの皆を見捨てるようなことを言ったのですか?」
「小谷先生、なぜ兄さんに全て押し付けようとするのですか?」
小谷の言葉に破綻の横に居た終が応える。
「い、いえ・・・押し付けては居ませんよ、ただ皆人神君を頼りにしているのですよ?」
「頼りに、ねぇ・・・依存されても困るのですよ、前の世界では中心に居ることが最善だったから、そうしていただけですよ、この世界ではもう関係ありませんし、それに勇者様が居るじゃないですか、依存するならそちらに、お願いしますよ」
破綻の言葉にクラスメイト達は怒りに震えていた、そして教師である小谷も怒りを覚えた。
「なんてことを言うんですか、皆に謝りなさい!」
小谷は破綻に腕を振りかぶり、そして振り下ろす、だが何の音もならなかった。
そしてその代わりに赤黒い液体が飛び散る、皆何がおきたか分からず呆然としている。
「フシャァァァ!」
破綻の腕に抱かれていたクロナは振り下ろされるはずの小谷の腕を咥えていた。
「腕、腕ガァァァァァッァアァァ」
小谷は血を撒き散らしながらのた打ち回っていた。
「クロナ、そんなもの咥えない」
破綻はのた打ち回る小谷に意を関さず、クロナが咥えている腕を回収し小谷のほうに投げた。
「小谷先生、腕が取れてますよ?」
破綻のその言葉に小谷の中の何かが、ぷっつりと音をたてて切れた。
「ひとがみぃいぃぃぃぃ」
小谷はふらふらと立ち上がり、片腕で破綻に掴み掛った
「先生、触らないでいただけますか?」
破綻はごみを見るような目で小谷を睨み、そして自身を掴んでいる小谷の腕を払いのけ、「おいで」と破綻は呟いた、すると破綻の背後に大きめの亀裂が走り、そこから大人1人分ほどの大きさを持つ真っ黒な腕が2本伸びてきたかと思うと、そのまま小谷を掌で押しつぶしていく。
グシャッゴギッゴシュッゴシャッゴキャッ
決して人が鳴らしてはいけないような不快音鳴り響き、腕が消えるそこにあったのは、人間だったかも分からないほど、グチャグチャになった小谷雄図という名の肉塊だった
「さようなら、小谷先生」
「さようなら、先生」
破綻と終は何も無かったかのように小谷に、別れを告げているがクラスメイト達は肉塊を見て嘔吐したり、失禁したり、失神したりと大忙しであった。
アリシュやアルグ、従者達も一部始終を見ており唖然としていた。
平然と知人を殺したのもあるがあの亀裂と黒い腕の存在がかなりの衝撃を与えていた。
「あの・・・ハタン様あの魔術はいったい」
「あははは、教えるわけ無いじゃないですか、それとも力ずくで聞きますか?」
ハタンは口元をいびつに歪ませながらアリシュの質問に答えていた、そんな破綻の元に勇者様がやってきた。
「人神君・・・なんで小谷先生を殺したの!」
「伊藤さん、その問いに答えたとしても、君に理解はできないと思うよ?」
「なんで、殺す必要なんか無かったじゃない!終さんも何か言ってよ!」
「殺そうとしたのですから、殺されても仕方ないですね」
「なっ・・・」
勇者様の背筋に怖気が走った、これは人の考えることではないと。
「おかしい・・・あなた達頭おかしいんじゃないの!?」
「あはははははっ、そうですねその通りです、なぜなら名前の通り、僕は人として破綻しているのですよ、故に破綻者という称号は相応しいですね、それに僕はこの破綻した考え方が嫌いじゃない、愛おしいと思えるほどに嫌いじゃないんですよ」
「何も・・・何も知らないくせに・・・勇者か何か知らないが調子に乗るなよ」
勇者様が発した言葉に対し終が怒りを見せるとそれに呼応するようにシロナの体が大きくなっていく。
そしてシロナは2mほどの大きさになり勇者様に対し威嚇をし始める。
「終、シロナ落ち着きなよ僕は気にしていないよ?」
「兄さんがそう言うなら、ごめんなさい伊藤さん」
破綻の言葉で終は怒りを沈め、シロナは子犬に戻り破綻に抱かれている。
伊藤は破綻と終に畏怖と軽蔑の念を抱きクラスメイト達の元に戻っていった。
( ・´ω・`)先生さようなら・・・、主人公の破綻具合が少し垣間見えましたね、何時になったら次の日になるんだ!!




