20話
( ・´ω・`)あらら、ついながくなちゃったごめんなさい。
次の日、破綻と終は門の外で、アボルと3人の冒険者を待っていた、するとアボルと3人の冒険者が門から出てやってきた。
「こんにちは、ハタンさん、オワリさん」
「こんにちは、アボルさん」
「こんにちは」
「そちらの方々が?」
「えぇ、そうです!御2人と一緒に護衛をやっていただく」
3人の冒険者は自己紹介をする。
「どうも、自分はマイズといいます、よろしく」
「俺はザング、よろしく」
「俺はザングの兄貴でザンガだよろしく」
3人は昨日と同じような下卑た笑みを作っていた。
「では行きましょうか、皆さん護衛よろしく頼みます」
アボルの言葉で旅は始まった、山へ向かうための街道をひたすら歩き、夕刻を迎えたとき、アボルの提案で野営をする事となった。
破綻と終、アボル、冒険者3人の3つのテントに分かれる事となった。
夜食事を終え破綻は終と話していた。
「終、多分だけど今日は襲って来ないはずだ、でも警戒はしておく事いいね?」
「はい、兄さんそれであのアボルとか言う商人はどちらなんでしょうか?」
「あの人は白だよ、勘だけどね、ちょっとアボルさんのテントに行ってくるよ、クロナ、シロナ、終をたのむね」
破綻がそういうと2匹は「ニャウッ」「グルゥッ」と鳴き終の元で警戒を始めるそれを見て破綻はテントを出て、アボルのテントに入る。
「夜分にすいません、アボルさんに少し話がありまして」
「どうしたんですか?」
「アボルさんは今身を守る術は持っていますか?」
「貴方達がいるじゃないですか?」
「いえ、寝ているまに誰かが襲ってきたときとかですね」
「一応ありますが・・・」
「では僕のドールをお貸しいたしますよ、おいで」
破綻がそう言うと1体の黒い人形が現れる。
「この子はドールこの夜だけお貸しいたします、この子1体で一応Aランクの冒険者並の力はあるみたいですから」
「はぁ・・・何故そこまで?」
「備えあれば憂いなしですよ」
「そなえ?あれ?」
「いざと言う時に何も心配ない、という事ですよ」
「ふむ、そう言うのであれば貸して頂きましょう」
その言葉を聞き破綻は頷き「では、おやすみなさい」、といってテントを出る。
テントを出た瞬間に誰かに見られている気配を感じ冷徹な笑みを浮かべながら、自分のテントに戻り、夜を明かす。
その夜はやはり何もなく、次の日朝食をとり、再び歩み始める、だが3人の冒険者は何故か不機嫌で魔物が襲ってくるたびに、何かと暴れていた。
「あははは、荒れてますね、何かあったんでしょうね」
破綻は面白そうに笑いながら3人のほうを見ている
「そうですね、何かあったんでしょうか?」
「まぁ放って置けば良いんですよ、今は旅が順調な事を喜びましょう」
「そうですね」
破綻とアボルはひとしきり話し、歩みに集中する、そして山に入り中腹のテントを張る事のできる場所でテントを張り野営する事になった。
そして夕食をとり終えた後再びアボルのテントに向かう。
「また、夜分にすいません」
「ハタンさん、また何か?」
「さて、このときが来ました、あの3人はこの山にいる仲間と供に僕達を襲ってくるでしょう」
「え・・・そんな馬鹿な、そんな事あるわけないじゃないですか」
「それがあるんですよ、ですから今回は依頼の一環として貴方を守ります、おいでグラム」
破綻がそう言うと黒いフルプレートをきた黒い人形が現れそして、跪く。
「主様・・・・お呼びでしょうか・・・」
「うん、もうすぐ襲ってくる賊からこの人を守ってね」
「承知しました・・・・この名に誓い・・・・必ず果たします」
「お願いするよ、じゃぁ僕はテントにいる終と待つ事にしますよ」
「信じらませんが・・・いざと言う時が来るかもしれないですしね」
「えぇ、ではまた後で」
そういってグラムをアボルのテントに残し破綻はテントに戻っていく。
「終、準備はいいかい?」
「大丈夫ですよ、兄さん」
「結構いるね左から7人右から7人アボルさんのテントの裏手から3名か、多分あの3人だね」
「では私は、左を」
「お願いするよ、僕は右の7人をドールの新しい奴の実験台にしようかな」
そんな話をしていると左右から足音が近づいてくる、その足音を聞き終と破綻はテントを出る、そこにはいかにも山賊というような感じの男達が居た、男達は終をみて下卑た笑みを浮かべる。
「終そっちは頼むよ」
破綻は自分の獲物たちの元に向かった。
「分かりました兄さん、ではゴミの方々貴方がたは見るに堪えませんさっさと死んでください」
終のその言葉に男達は憤慨する
「このアマァ!存分に犯してから殺してやる!!」
「声まで聞くに堪えないとはやっぱりゴミね」
終は向かってきた男の胸に両腕を突き刺す、皮膚を裂き、肉を裂き、心の臓を突き抜け骨までも砕いて貫通する。
「なぁッ・・・何が起こった?」
「ガヒュッガフッガヒュッ」
貫かれた男はまともな声も出せず死を迎えたそして終はその男をそのまま2つに引き裂くありえないほどに、血が噴出し辺りを濡らしたが終の身体には腕にしか血はついていなかった。
「腕が汚れてしまいました、はぁ、もう汚れたくないから、おいで、サリエル」
終がそういうと純白のビスクドールが現れ、終に跪く。
「我らが姫、いかがいたしました?」
「サリエル、貴方に命令します、このゴミ達を消し去りなさい」
終は冷徹に言い放つ。
「承りました、ではこのサリエル、命を遂行いたします」
そういって残った6人のほうにサリエルは向き直り魔術を行使する。
その魔術は純白の羽を降らす、その羽は雪の様でとても美しかった、だがその羽に触れた山賊は身体がどんどんと溶けだしていた。
「ガァァアァァ、イダイッイダイ、ガラダガドゲルヴゥゥゥ」
そういいながら音もなく6人は液体と成ってしまったのだった。
「我らが姫、完了しました」
「ありがとう、お疲れ様、戻っていいわ」
「有難きお言葉、ではまた何かあれば御呼び下さい」
そういってサリエルは消えた、そして破綻も山賊と対峙していた。
「あの3人のお仲間ですね?」
「あん?何で知ってやがる?」
「勘ですよ?」
「がははははは、勘とはなかなか見所があるじゃねぇか、仲間にならねぇか?」
「ゴミの仲間になる気はありませんよ?」
「がははっは、いい根性だ、俺たちをゴミ呼ばわりした事を後悔させてやる!」
「さて、実験しましょう、おいで、ミディアンドール」
破綻が新たなドールを呼ぶ、そのドールの姿は魔獣だった獅子の身体に竜の翼が生え尻尾は蛇、そして獅子の顔が3つついており、そして真っ黒だった。
「ミディアンドール、あのゴミを喰らえ」
破綻は3つの頭を撫でながら言う、その言葉にミディアンドールは「ガルァ!」「ガルッ!」「グルァ!」と返事をし7人の山賊に向かっていく。
山賊たちは見た事もない魔獣に唖然とし恐怖で動けなかった、ミディアンドールは3つの頭で同時に3人の山賊に喰らいつく。
喰らいつかれた3人は右半身を失っていたり、両膝から下しか、残っていなかったり頭と下半身しか残っていなかったりと皆即死だった。
「凄いねミディアンドール」
破綻は満足げに笑いながらその光景を見ていた、そして数分後ミディアンドールの蹂躙劇は終わりを迎えた最後に残った1人は3つの頭に同時に喰らいつかればらばらとなリ。
グシュッ!グチャァッ!ゴリィッ!バリィッ!
とミディアンドールの咀嚼音だけがなっていたのだった。
( ・´ω・`)終さんもハタンさん並の身体能力を持っておりますゆえ仕方なしです、ミディアンドールちゃんいいよ!かわいいよ!でもショゴスたんも好きなんだ、最近出てないけど。