14話
( ・´ω・`)ふぃ、今回は破綻さんの回ですね3話更新なかなかの疲労感ですな
終と分かれた破綻は亀裂を通じ帝国軍の真後ろに姿を現す。
「この移動方法はかなり便利ですね今度から使うとしますか」
そんな事を言いながら終焉者の称号の力が解放されたことを確認する。
「なかなか面白そうな力ですね、あそこにある沢山の玩具に使うとしますか」
そういって大量のドールを生み出す、その数3千体、破綻はその先頭に立ち地を駆ける。
ドドドドと土煙を上げながら向かってる軍に帝国軍は慌てふためく。
「皆!奇襲だ!落ち着き対処せよ!」
1人の男の言葉に落ち着きを取り戻し、3千の軍隊に対峙する帝国軍。
「あんまり動揺していないですね、奇襲失敗してしまいましたか、残念です」
破綻が結構残念そうにしていると、身なりの良い男が話しかけてきた。
「見事すぎる奇襲だったぞ」
「どうも、僕は王国でお世話になっている異世界人の人神破綻ですよろしく」
「私は帝国軍第3部隊、隊長アゼリル・ヴァッフェイスだ異世界人よ、我らが帝国に客人としてこないか?王国より手厚く待遇するぞ」
「あはははははっははは、待遇ね・・・人体実験をする事が待遇なのかな?」
「グッ・・・そこまで知られているのか、なら仕方ないな貴殿は力ずくで手に入れるとしよう、出て来い!実験体」
アゼリルがそういうと転移魔法で1体の人らしきものが現れる、それはつぎはぎの身体を不器用に動かし必死に歩こうとしている。
「はぁ、何でこんなにも美しく殺せる物をこうも歪んだ物に変えれるんだろうか・・・」
「貴殿は何を言っている?貴殿もこうなるんだぞ?」
「僕はこんなにも命を粗末にする人間を知らないよ」
実験体は1度に4つの魔術を行使する、そのどれもが魔術師の魔術の威力を凌駕している。
だがその魔術は1つもあたらなかった、ショゴスが魔術を食べてしまっていた。
「ありがとう、ショゴス」
そう言いながらショゴスを撫でる、ショゴスは嬉しそうにプルプル震えていた。
「貴殿のそれは何だ?スライムか?実に興味深いな貴殿の力を解析し、帝国のために働く化け物を作ってやろうぞ!」
アゼリルがそう言った時、数多の光の柱が降り注いだ、その光は帝国兵を跡形も無く焼き尽くし滅ぼしつくした、その光景をアゼリルは唖然となりながら見つめていた。
「終の行使する力はとても綺麗だ、さて僕もそろそろ撃滅しようかな」
破綻はドール達に1箇所に集まるよう指示を出す、そして集まったドール達を生贄に終焉者の力を行使する。
ドール達は黒い光の粒となり紋章を形作る、その紋章から神々しいオーラがあふれ出す、そしてそれは姿を現す。
とても大きな黒い龍その龍は2足で立ち腕を組み翼を広げている、そして破綻の目の前まで来ると跪く。
「貴方がわが主ですね、我が名はアポカリプス、終焉の使いでございますこの力貴方のために」
「僕は人神破綻、これからよろししくね、とりあえずあそこの玩具を壊そうか」
破綻は笑いアポカリプスは「御意に」という、そしてアポカリプスは破綻を肩に乗せ空中に舞う。
「あ・・・あれは、終焉の使い魔、魔龍アポカリプス・・・」
アゼリルはかすれた声で呟く、空中に舞ったアポカリプスは魔術を行使する。
「終焉魔術、アジ・ダハーカ」
アポカリプスはとてつもない魔力を集め行使した魔術は、帝国軍の残っている約6千の軍勢の足元に黒い影を落とす。
そしてその影の場所だけが揺れ始め、揺れが止まった瞬間に真っ赤なうろこを持つ蛇のような竜が大口を開け影から出現し、一口でアゼリルを含めた帝国軍の、残り6千を飲み込み影の中に戻っていった。
「あははっは、壮観だったね」
「主に気に入っていただけて何よりです、では我は此処で、必要なときはいつでも呼んでくだされ」
「またね」
アポカリプスは黒い光の粒となって消えてしまったのだった、そして全て終らせた破綻は亀裂の中に再び入るのだった。
( ・´ω・`)アポさんよりショゴスたんのほうがもっとスキです!アポさんは5メーターぐらいです、おおきいね!