11話
( ・´ω・`)ぎりぎり今日更新でけたぁ
騎士宿舎に招待された破綻と終は円卓会議に参加していた。
円卓会議には第1から第5騎士団団長が参加していた。
「ではまず自己紹介からはじめようか」
そう言ったのは王国第1騎士団団長のセグレムだった。
「はじめまして、人神破綻ですよろしくお願いします」
「人神終です、よろしく」
「王国第1騎士団団長、セグレムだ、まぁ先日あってるので割愛させていただく」
「王国第2騎士団団長、ヴァルシュ・ツェイルだ御2人の事は姫から聞いているよろしく頼みますよ」
第2騎士団の団長は金髪でかなりチャラそうな男だった、終はヴァルシュに冷ややかな視線を送っていた。
「王国第3騎士団団長、ルティァ・ルラシール私を女だと侮っていると痛い目を見るわ」
第3騎士団の団長は蒼髪をポニーテールにしている美人さんだった。
「王国第4騎士団団長、アルゴ・カガルアだ強い者なら歓迎だよろしく頼む」
第4騎士団の団長はムキムキのダンディーなお爺さんだった。
「王国第5騎士団団長、リレム・レーティァ怪我をしたら私の元にいらしてください癒して差し上げますわ」
第5騎士団の団長は色気たっぷりなお姉さんだった。
「自己紹介も終った事だ、今回の帝国の進軍について会議を行う」
「別に何時もとかわらんだろう、真っ向から対峙して押し返せば良かろう?」
「そうですわね、まだ勇者様やその他の方も戦に出れるほどではないのですから、取りあえずはいつも通りで良いのでわないですか?」
「今回、われわれは前線で対峙し、時間を稼ぐ」
「時間稼ぎ?私達が?何のために」
ルティアは眉を顰める。
「すいませんね、今回は僕らのステージなのですよ、貴方がたはまだ僕らの力を疑っているはずです、なのでその疑いを晴らすための場にさせて頂きますよ」
破綻は騎士団長達の顔を見ながら言う。
「だけどさ、それが出来なったらさ、かなりやばいんじゃないの?」
第2騎士団のチャラ男団長だった。
「そんな事はありえませんね、私1人でも十分なほどですが、兄さんが一緒であるならば万が一いえ億が一にもありえません」
終は自信満々に言い放つ。
「言葉だけじゃぁ信じられないっていってんのが分かんないかな?」
チャラ男団長は終につっかかる。
「じゃぁ、僕とヴァルシュ団長で模擬戦をいたしませんか?」
「俺もなめられたもんだ、こんなガキに模擬戦を挑まれるなんて、まぁいいがそっちが負けたらそこの嬢ちゃん一晩かしてくれよ、それなら良いぜ」
と下衆な笑みを浮かべる。
「アハハハハハッハハハハハハ、殺さないための模擬戦だったのですが、クククッ仕方ないですね此方が勝てば貴方は死にます良いですか?」
「殺せるもんなら、殺してみな小僧、俺は優しいからなてめぇは殺さねぇよ」
「成立ですねでは行きましょう」
破綻と終は立ち上がり騎士団団長達も立ち上がる。
修練場に向かっている間にヴァルシュはセグレムに話しかける。
「セグレムお前1度見てるんだろ?どんなんだったんだよあいつの戦いは?」
「俺が見たのはオワリ殿の戦いだぞ、ハタン殿のほうは一切見てない」
「チッ、使えねぇなぁ」
そう言っている間に修練場に着き、ハタンとヴァルシュが向き合う。
ヴァルシュは碧のフルプレートで、兜だけはずしている状態だったそして武器は翡翠で出来た片手剣を構えている。
それに対し破綻はショゴスを呼び出しローブに形状を変えさせそれを羽織りそして何処にでも売ってそうな短剣を構えていた。
「両者準備は良いか?」
「大丈夫だぜ」
「此方も大丈夫ですよ」
修練場に少しの緊張感かが走る。
「それでは、始め!!」
模擬戦は、始まる、先に動いたのはヴァルシュで彼は翡翠の片手剣に魔力を這わせ振るうすると、風の刃が放たれる。
「どうだぁ、俺の風の魔剣イシュタリアは!」
破綻は風の刃を悠々と避け様子を見ている。
「何だ?手も足もでないのか?」
「何故貴方みたいなのが団長になれたのか不思議で仕方がありませんよ?」
「ふん!平民の分際で威勢のいいことだな、俺様の強さをたっぷり味あわせてやるよ!」
ヴァルシュは再び風の刃を飛ばす、破綻は再び避け、魔術で風の刃を作り出し放つ、その刃は吸い込まれるようにヴァルシュの胸の辺りに当たるが全く傷ついていなかった。
「お前の攻撃はそんなものか、くだらねぇなぁ」
「ふむ、風に対する完全耐性か何かかな、まぁいいかいい加減顔を見るのが嫌になってきた」
破綻は羽織っていたショゴスを液状に戻し短剣に這わせ、1本の剣の形にするその剣は黒くまがまがしく脈を打つ。
それを見たヴァルシュ以外の団長達は思うあの剣は災厄を呼ぶ災禍の魔剣ではないのかと、それほどに禍々しかったのだ。
「その剣でどうするんだ?お前たちは特殊な力が頼りなんだろう?」
「何でも良いよ、でもうちの妹に下衆な視線や笑みを向けた罪は万死に値する死ね」
破綻は踏み込み地を蹴る、その1つの動作でヴァルシュの懐に入り込みそしてそのまま腹を一閃に斬る。
ヴァルシュの身体はまるでバターをナイフで切るかのごとく容易く、真っ二つになったのだった。
その光景を見た団長達は戦慄する、貴族の力とはいえ才能もあり団長クラスまで強くなったヴァルシュを立った一撃のもときりふせる。
それに姫から聞いていたのは特殊な力を行使する者たちと、それは魔術のような召喚術のようなものだと、だが違ったそれだけではない、身体能力すらも化け物じみている事に。
「お疲れさま、兄さん」
「ありがとう、終」
破綻は終からタオルを受け取り団長達に振向く。
「これで僕らの力分かっていただけましたか?」
「えぇ、分かったわ今回の戦は貴方達に任せるわね」
リレムはなるべく冷静にそういった、他の団長達もその言葉に頷く。
「では、掃除をします汚してしまったので」
そういってヴァルシュの死体をショゴスに喰わせる。
「コレで円卓会議は終了で良いですよね?」
団長達はその言葉にあぁと言うのが精一杯だった、それを聞いた破綻と終は「では、また戦開始のときに」といって修練場を後にするその後姿を団長達は黙って見るしか出来なかったのだった。
( ・´ω・`)かませ犬のチャラ男団長、次の第2騎士団団長はうまくやってくれるでしょう。
副団長が団長に昇格しますなかなか優秀な方です