9話
( ・´ω・`)2話更新がんばった、前回の補足を終さんは切れると口調が変わっちゃいます、因みに破綻さんは切れると笑います物凄い笑います。
夕方になり2人は破綻の部屋で合流する。
「終、城内が騒がしかったけど何かあった?」
「伯爵か何だか知らないですが、私に触れたので殺しました」
終は先ほど起こった事を淡々と話す、その話を聞いて破綻は楽しそうにしていた。
「あーぁ、久々に終が怒ったのかぁその場に居たかったなぁ」
「私はあの場に兄さんが居たらもっととんでもない事になってたと思います」
「あははは、それは否定できないなぁ」
破綻は可笑しそうに笑いながら肯定する、そして終が1枚の洋紙を取り出し破綻に渡す。
「兄さん、これが地図です」
「おぉ、さすが終仕事が速いねぇ」
「いえ、運が良かっただけですよ?」
そういった終は少し照れていた。
破綻は嬉しそうに地図を広げ楽しげに眺めている、終は地図に記されている国の現状などを破綻に伝える。
「人体実験の帝国に、鎖国状態のエルフの国に、陽気な獣人達の国かぁ、何処にちょっかいをかけようかなぁ」
破綻はどの玩具で遊ぶか真剣に悩む子供のような顔をしながら、地図を眺めていた。
「んー、悩むなぁ・・・すぐに事は起こさないけど、何処にちょっかいかけるのも、楽しそうだなぁワクワクするなぁ」
「兄さんが行く場所に私も付いて行きますよ」
「2人で楽しむのがベストだからねぇ」
破綻はしばらく考え込み、結論を出した。
「決めた、獣人の国アドルヴァにしよう!」
「なぜですか?」
「それはね、獣人を見てみたいからかな、それに終も楽しめるイベントも用意するから」
「それは楽しみですね!」
終の喜び様を見て破綻は微笑む、そんな時部屋の扉がノックされる。
「ハタン様、いらっしゃいますか?」
「居ますよ?どうかされましたか?」
「父が、王が呼んでいるのです」
破綻は扉を開き終と廊下に出る、そこにはアリシュが立っていた
「こんばんは、どうかされましたか?」
「今すぐ、謁見の間に来ていただけますか?」
「まぁ、良いですよ?」
アリシュに連れられて謁見の間に入る、通常謁見の間に入る前に片膝をつく忠誠のポーズをとるが破綻と終はそんな事もせず悠々と歩いて入ってゆく。そしてそのまま王の前に歩いてゆく、その姿わまさに異様本来なら王の従者達に即斬首されるはずだ。だが一切無く当然のように王の目の前に立つ、そんな2人を見て周りの貴族達わざわめき立つ。
「王の前でなんと不敬な!即斬首刑だ!」
1人の貴族がそういうと他の貴族達もそれに合わせて罵声を飛ばす。
「こんばんわ王様、周りの人たちはあんなこと言ってるけど・・・どうするの?」
「貴様達!煩いぞこの者は我の客人!がたがた抜かす者は爵位を剥奪し斬首に処すぞ!」
威圧のこもった声が通る、ざわついていた貴族達がいっせいに黙る。
「すまぬな、ハタン殿」
「いいですよ、で?なにかあったんですか」
「先ほど城内で血だまりがあってな、そこにポル伯爵の従者の死体と粉々になった誰かの死体があったのだ」
「あぁ、それはですね」
破綻は先ほど終に起きた事を王に話す、すると再び周りの貴族達がざわめきたった。
「この人殺しめ!誰かっ誰かおらぬか!この者をひっとらえよ!!」
先ほどの貴族が声を上げる。
「あははははっ、人殺しで結構、捕まえるなら捕まえればいい、僕らは抵抗するよ?だって僕らはこの国の人間でも無いしね、それに抵抗するにあたって・・・この城にいる、貴方達を含む全員を殺すことになるけどね?」
破綻はショゴスを呼び出し貴族全員に重力魔術の拘束を施す。
「馬鹿者共が!我の友人に何たる無礼を!!本当に申し訳ない、ハタン殿我に免じてこの場は許していただけないだろうか?」
王は破綻に深々と頭祖下げる。
「王様がそこまで言うならいいですよ?」
破綻は重力の魔術を解く、貴族達に纏わりついていた重力の枷は解かれ自由になるが誰一人動けなかった。
「緊急伝令でございます王!」
そういって1人の兵士が謁見の間に入ってきた。
「緊急だと!?なにがあった!」
「斥候部隊がアルフェイル帝国が兵を挙げました!その数およそ1万!そして我が国エルシニア王国に攻め込んでくるもようです!!」
その言葉を聴き王や貴族達は慌てふためき、破綻は邪悪に笑うのだった。
( ・´ω・`)あはははー獣人の国に行く前に戦争を起こしちゃった、テヘ☆ぺロ、来てすぐイベント沢山だ