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異世界ハーレム飛行~アマゾネスの星ってアリですか?~  作者: 印朱 凜
第6章 ハーレムな冒険
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クリオ

 シュレムは目をつぶって、しばらく考えた後、決断を下した。スタリオンの窓から顔を出して伝えた言葉。


「分かったわ、マリオット。私が守ったげる。一緒に行こう!」


「やったー!」


 マリオットは鞄を落とすと同時に飛び上がって、喜びを露わにした。その場でぐるぐると回転し、制服のプリーツスカートを膨らませる。


「やったね!」


 カクさんは後部ドアを開けて飛び出してきた。そしてマリオットの周りを駆け回り、一緒に喜びを分かち合ったのだ。


「あら、あなたは前に見た事のある、お犬様」


 そういえばケプラー22bに降り立って、一番最初に出会ったのが、マリオットちゃんとカクさんだった。あの時はシュレムに銃をぶっ放されてビビったなぁ。そう考えると、かなり親密度がアップしたと言えるんじゃないのかな。

 マリオットちゃんは両腕を水平に保ったまま、目が回るくらい回転している。


「ウフフフ……」


「ハハハハ……」


 カクさんも舌を出し、いつまでも衛星のように周りを回るのだ。そして回りながら、さりげなく静かにマリオットちゃんの背後に付いた。

 まさか……ね。


 だがカクさんは、やってしまった。


 マリオットちゃんが目を回してふらついている隙を狙って、グレーの制服スカートの後ろから中に頭を突っ込んだ。


 本当に、すごい早業だった。

 そしてやや厚手のショーツをはいている彼女のお尻の匂いをクンクンと嗅いだ。


「はれ? 何をしているの、お犬様?」


 カクさんは何やらスカートの中に入ったままだ。


「フフフ、やだ、くすぐったい! そんなとこ舐めないでよ~」


 マリオットちゃんは太ももで、きゅッとカクさんの鼻を挟んだ。


「むは~!」


 カクさんは息ができなくなって苦しいはずなのに脱出しなかった。

 それに脚がぴくぴくしているよ。


「……何が『むは~!』じゃ! このエロオオカミが!!」


 カクさんはスカートの中に入ったまま、シュレムにバットで頭部をどつかれた。


「むげっ!」


 さすがのカクさんも渾身の一撃により、その場にひれ伏したのだ。




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