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異世界ハーレム飛行~アマゾネスの星ってアリですか?~  作者: 印朱 凜
第6章 ハーレムな冒険
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ダイアナ

 第六章  ハーレムな冒険



 結論から言うと、我々植民惑星査察団一行はケプラー22b総督府に一歩も入る事を許されなかった。


「歓迎式典の準備がまだ整っていないゆえ……このままお引き取りを願います」


 凛々しい女性近衛兵からのダメ一点張りに、スタリオン高機動車に戻った僕は空を見上げて嘆くのだった。

 せっかく礼服を用意してきたというのに……そもそもアポはどうやって取るんだ? やはりデュアン総督とは簡単に接見させてもらえないのだな。


「総督府周辺は車の乗り入れ禁止、駐停車禁止です」


 黒ジャケットに白ライン入りのズボンをはいた近衛兵が、小銃をちらつかせる。

 はいはい……そういえば広大な敷地の中に歩いている人はほとんどなく、物々しい警備によってピリピリとした空気が漂っているな。

 

 見上げる総督府はキラキラと輝きを放ち、正にこの惑星の中枢機関。人類のフロンティア精神を象徴する建造物だ。地球より若干重力が大きいためか、あまり高層にはできず台形ピラミッド型の四角錐になっている。場違いなほど未来的なデザインで、下層は時計台付きのヨーロッパ風の石作り。上層に行くにつれてガラス張りの幾何学的構造が続いておりデザインコンシャスな外観を呈している。

 地球から600光年離れた植民地において食糧生産、開拓計画・外敵防衛・植民人口調整・産業育成その他諸々政治経済を掌握し統治を行っている総本山だ。首都オーミモリヤマ市から駅を挟んで反対側に位置し、かなり南側に存在するとだけ言っておこう。


 スケさんによると一般的な建物とは異なり、構造が特殊らしい。というのも、初代移民船メイフラワー号が地上に投下した巨大な開拓用物資生産プラントを地下に埋め、わざわざその真上に総督府を建設しているそうだ。

 総督は何世代にも渡り、工場が作り出す物資を独占しながら勢力を伸ばしてきたのか……。こいつは見逃せないルール違反だな。



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