表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界ハーレム飛行~アマゾネスの星ってアリですか?~  作者: 印朱 凜
第5章 デュアン総督
72/580

パノパエア

 僕は市長室に置き去りにしたミューラー市長の事が気になった。


「ミューラー市長は、クローゼットの中に隠れていたから爆発があっても大丈夫だったわ。さすがにオーミモリヤマ市のトップだから戦闘員からもVIP待遇のはずよ」


 スケさんの言葉に僕は胸をなでおろした。

 シュレムの胸をなでおろしたのはカクさん。

 首の縄を解いてもらう時にドサクサに紛れてセクハラしたのだが、当然許してもらえず逆に縄で首を絞められたのだった。カクさん、君はブレない奴だなぁ……!

 病院方面まで退避しようと、スタリオン高機動車をスケさんが走らせたが突如、急ブレーキがかかった。


「ひゃぁ!」


 車内でシュレムがバランスを崩して転がり、僕に上に覆い被さってきた。

 こ、この顔の上にある温かな二つの柔らかいモノは……。


「オカダ君、俺と代われぇぇ!」


 カクさんが意味不明の奇声を発した時、車外から拡声器による女の声が響いてきた。


「地球からの客人よ。この辺で一旦、休戦だ!」

 

 まだ、所々にいる戦闘員を指揮する謎の女性が現れる。彼女は大きな自動車を進行方向に対して直角に停車して、完全に道路を塞いでいたのだ。 

 狙撃に注意しながらハッチから外の様子を伺う。声の主は軍帽を目深に被ってはいるが、金髪の美女であることは明白だ。タイトスカートから伸びる足は、むっちりと太長く思わず視線を奪われてしまう。 

 この惑星のトップに君臨する女性、ケプラー22b総督府の主、デュアン総督は正に女王と呼ぶにふさわしい。今までに見た、どの女性よりグラマラスで妖艶だ。それに見合う矜持をも過不足なく備えているに違いない。僕はアメリカ雑誌のグラビアページを飾るプレイメイトを連想した。

 古い型のシボレー・コルベット・スティングレイ、多分C3型のTバールーフを外し、屋根から身を乗り出す総督。地球から持ち込める訳がないので、外観のみ完全コピーした車だろう。 

 つまり……完全オーダーメイドの贅沢な一台。こんなマネができるのは、恐らくこの星でただ一人であろう。

 ブロンドの女王蜂は、結構いい趣味をしているじゃないか。気を付けてかからないと一刺し(スティング)されそうだが……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ