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異世界ハーレム飛行~アマゾネスの星ってアリですか?~  作者: 印朱 凜
第4章 オーミモリヤマ市
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ダナエ

 少し離れた席に座っているシュレムは、ヒマそうに白衣の裾を直していたが、僕の何気ない視線に不思議そうな顔をしていたのが印象的だった。

 そうだ、強気だが可憐で美しいシュレムさんは彼氏ありなのだろうか……是非とも知りたいな。いや、アマゾネス社会では彼氏って存在自体がどうなっているのやら。気に入ったイケメン奴隷を無理矢理、奪ってきたりするのだろうか? う、奪われたい!


「こちらのシュレム看護師は……」

 

 僕の市長に対する質問に被せるように、彼女は鼻息荒く即答した。


「私は今、病院での仕事にも慣れて毎日が楽しいので、しばらくは独身のままでいたいのです」

 

 唇を尖らせて大きな目で眉をひそめた。はっきりと自分の意思を伝えるのが、ケプラー流らしい。

 そんなにも、あからさまにイヤそうな顔をしなくてもよいではないか。コテンパンにしたことを、ずっと根に持っているのだろうか。


「うひひ、ふられちゃったな! だが……まだチャンスは残ってるぜ。簡単にあきらめるなよ、オカダ君」


 カクさんが、冷やかすように慰めてくれた。


「そうよ、女心については私に任せておいて。イイ所を見せたら一気に距離が縮まる事もザラにあるわよ」


 スケさんも、仲人オバさんみたいな口調になってきたよ。

 

「ふん……」


 シュレムは『私を落とせるものなら落としてみせなさいよ』といった生意気な態度だった。

 恋愛術に決して長けた方ではないが、これでも僕は調子のいい時、女性から断られた事は一度もなかったのだが……誰も信じてくれない。果たして地球のイイ男の条件が、こちらケプラー22bのアマゾネスに通用するのかどうか……。



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