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異世界ハーレム飛行~アマゾネスの星ってアリですか?~  作者: 印朱 凜
第3章 最強スキル発動
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イシス

 あえて大人しくしていたが、新入り扱いと思われる僕は、見覚えのある看護師さんに呼び止められた。きりっとした顔立ちが眩しい白衣の天使、シュレムさんだ。

 その白衣を上回るほど、肌の白さが際立っており、チークなど入れなくても薄紅色の薔薇のようなほっぺをしていらっしゃる。


「また会ったな……妹さんは元気かな?」


 僕の言葉は無視されちゃった。笑顔がキモかったのかな。

 ……彼女は僕の処遇で困っているのだ。当然のことになるが、どこに問い合わせしても、オーミモリヤマ市における僕の持ち主と電子記録帳簿が見つからないのだ。


「そこのキミ! 名前とID番号を正確に答えなさい」

 

 昨日はゆっくり観察できなかったが、このシュレムさん、学生服のマリオットちゃんの姉らしいが、見れば見るほど美形だ。おまけにスタイルも抜群で、胸の大きさも含めて非の打ち所がない。看護師らしく黒髪は纏めて後頭部にお団子状にしていたが、どんな格好でもサマになっている。


「俺の名はオカダ・アツシ。ID番号なんて物は持ってないぜ!」


 悪びれずに堂々と答えると、強気なシュレム様の癇に障ったらしい。


「何だ、その言い草は! 番号なしの奴隷は回収して再教育だ」

 

 他のB級奴隷が恐れをなして後ずさりし、徐々に僕を遠巻きにする。う~ん、自分達に被害が及ばないように必死なんだな。


「回収だと? 人を物扱いしてからに! やれるもんならやってみてちょーだい」


 丸腰の素手で構えると、周囲の小銃を携えた看護師連中に笑われた。シュレムは小馬鹿にされたと思い、背中にまわしたM4ライフルを突き付け、可愛い唇を尖らせた。


「うひょ! 武器を持ってない人間相手に、それはないんじゃないの」


「黙れ! 病棟に患者さんを待たせているんだ。さっさとしないと私が病院送りにしてやる」


 昨日、袋叩きにされた傷はだいぶ良くなってきたが、これ以上やられる訳にはいかない。男がすたるってもんだ。でも、綺麗な看護師さんに乱暴はできないよ……さあ、どうする?




 


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