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異世界ハーレム飛行~アマゾネスの星ってアリですか?~  作者: 印朱 凜
第3章 最強スキル発動
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ハルモニア

 


 いつの間にか眠って、いつの間にか目覚めていた。囚われの者達の朝は早い。

 A級奴隷の仕事は、中央端末からの指令により精緻に分担かつ決められており、主に育児や料理、洗濯、掃除など家事一般が任されている。年に一度のトビエビ大移動も過ぎたので、緊急避難先だった病院地下から各家庭に配置されるとのこと。

 地下室での朝食は、昨日のトビエビを洋風に調理した物だ。材料だけ看守からもらい、後は自前で何とかするそうな。焼いたり、煮込んだりしているが全てエビ三昧。非常に美味いが、すぐに飽きてしまいそうだ。


「アツシは、どう見てもAクラスじゃないのに何で私達と一緒にされたのかしら?」


 マコトが皿を片づけて、テーブルを拭きながら訊いてきた。


「さあ、俺にもさっぱり分からない。他の収容スペースが満員だったんじゃないの?」


 僕が洗い物を手伝っていると、洗面所で髪を結んだヒロミがヒゲ剃りをしているのが見えた。


「やだぁ~! こっちを見ないで~」


 いや……見たくありませんけど……剛毛ですね。

 マコトは話を続けた。


「Bクラスはこの階よりずいぶん下にいるから、単に連れて行くのが面倒だったのかも~」


「その辺はずいぶん、いい加減というか寛容的というか……B級奴隷は外見的に男なのか?」


「そうね、女装や去勢を拒否する人達で、表舞台には出てこないわ~。仲はいいけど」


「去勢! そんなひどい事までされるのか!」


「昔の話よ~。今は希望者のみ……」


 僕はわなわなとマコトを指差した。


「き、君はどうなんだ……」


「え~、知りたいの?」


 ちょっとだけ小悪魔的な表情になったぞ、この野郎! 僕はマコトに目を合わせて静かに頷いた。スカートの前を両手で少しだけ上げつつ……言った台詞。


「それはね……ひ・み・つ~」


 脱力してしまう。だが、マコトのおかげで植民惑星の実態が、かなりの部分において掴めてきた。

 植民惑星査察官は、人権侵害や悪徳非道を実力行使で排除できる権限が持たされている。僕が持つ正義の心に火が付き、燃え上がり始めてきたのだ!




 


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