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異世界ハーレム飛行~アマゾネスの星ってアリですか?~  作者: 印朱 凜
第3章 最強スキル発動
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フィデス

「マコト、もう少し訊きたいんだが、女の奴隷はどこに収容されているんだ」


 マコトは大きな目を更に広げて、首を左右に振った。


「いる訳ないでしょ~、そんな事を言っていると、また殴られるわよ」

 

 だんだん嫌な予感がしてきた。マンガの中の話みたいだが、ひょっとしてこの星では……。


「アツシは、頭を叩かれて記憶をなくしちゃったのかなぁ?」


 傍にいたヒロミが心配してくれた。茶髪をかきあげて女教師のような口調になった。


「生まれた時から男は皆、女の奴隷。A級奴隷は女装して死ぬまで女のために働くの。つまり女は男にとって主人であり支配者……」

 

 やっぱり! 地球から離れること600光年。1世紀近く地球の影響から断絶された結果、この植民惑星では独特の文化が形成されていたのか。


「えらい星に来てしまった……お家に帰りたい」


「帰りたいの? 女主人の所に帰りたいって事?」


 首を傾げるヒロミは、僕が地球人だなんて夢にも思っていないだろうなぁ。


「違うがな! 君らは元々男だろう? 持てる力は、きっと女より強いと思う。……何で体制に反発しない! 団結して反旗を翻せば、女共など簡単に屈服させる事ができるはずだ」


「アツシ、何を言ってるの~。女は子を産むことができる神のような存在よ。しかも男より賢くて、長生きできる……私達は女のために一生、労力を捧げるべきでしょう」


 マコトは本心からそう言っているようだ。オネエ達は、願っても決してなれない女性という絶対的な性別の信者なんだろう。

 ――そうか、分かったぞ。

 高次の存在である女性に近付くために、外見を可能な限り似せているのか。おそらく女に近い存在なのでA級の奴隷なのだろう。僕の予想ではBクラス……外見が男のままのB級奴隷も存在するはずだ。

 う~む……過酷な環境で生き延びるために、人類は妙なシステムを構築してしまったのか……。

 


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