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異世界ハーレム飛行~アマゾネスの星ってアリですか?~  作者: 印朱 凜
第25章 破滅の使者
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セシリア

 大混乱の渦中に、アマゾネスの群衆の中から狂ったように雄叫びを上げる教授が現われる。


「革命だ! 奴隷解放のチャンスが訪れたぞ!」


 ゴールドマン教授率いるB級奴隷の集団が、デュアン総督の私兵に殴り込みをかけた。肉体労働を毎日のようにこなす男達は屈強で、重武装を誇るアマゾネスに対して一歩も引かず善戦している。

 それを目の当たりにした野次馬の奴隷達は我も我もと一斉に蜂起し、次々と炎上する総督府に向けて進撃を開始した。おお、男達にここまでファイト精神があったとは……嬉しいぞ!

 

 その頃には女性側についていた足軽の連中も触発されたのか、攻撃の矛先を支配者側に反転した。もはやオーミモリヤマ市は、荒ぶる男達を中心とする内乱状態に突入したと思われる。芋づる式に大規模な闘争があちこちで湧き起こったのだ。


 ゴールドマン教授が今日という日のために地下で練っていた革命の計画は突如開花し、電光石火の勢いでオーミモリヤマ市を中心とする全コロニー都市へと情報が行き渡った。密かに有志の男達に配られていたタブレット型の情報端末にはライブで革命の状況が伝わり、戦闘情報も共有できるようになっているのだ。全ての男達は一丸となり、支配者階級に対抗し得る力を備えていた事を、今こそ思い起こした。後は点火するだけで、乾いた薪のように一気に燃え上がる。


 無論大切なパートナーでもある女性を集団で傷つけたりする程、彼らは愚かではなかった。長年過酷な惑星で一緒に暮らしてきた仲である。せいぜい負けを認めさせるためにプライドをズタズタにし、お仕置きする程度だ。

 ケプラー22bの男性陣は老いも若きも皆、基本的に優しい奴らばかりで構成されている事実も証明されたようだな。


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