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異世界ハーレム飛行~アマゾネスの星ってアリですか?~  作者: 印朱 凜
第25章 破滅の使者
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ブラジリア

「やめなさい! 撃たないで!」


 アディーそれにチトマスの体を張ったショルダーアタックで仲間の発砲は邪魔された。弾道を逸らすだけだが、命がけの抵抗なのは言うまでもない。


「恩に着るぜ……婦警さん。さあ! 本気になったコンタクト・ドライバーの力を見せてあげましょう」


 僕はコンタクト・ドライブシステムにアクセスし、成層圏でフルオート飛行させていた電神ヴィマナにリンクする。ダークグレイのブーメラン状の機体はコントロールを得ると右に軽くバンクし、スーパークルーズをかけて我々のいる上空まで駆け付けてきた。

 超低空飛行でオーミモリヤマ市の上空を駆け抜けた無人機は、ベクタード・スラストで反転するとケプラー22b総督府を中心に周回飛行を続けた。


「おい、今だ。あれを出せ」


 デュアン総督は部隊に命令を迅速に下す。すると見覚えのある装備をしたアマゾネス達が総督府前の広場高台の指定場所に円状に配置された。目を凝らした僕は思わず叫んだのだ。


「むむ、あれは奪われたギター・ライフル(レスポール)じゃないか!」


 植民惑星査察団のシャトル、ベンチャースター号から盗まれた多数のレーザーライフルが飛行中のヴィマナに向かって一斉にレーザーを照射した。

 レーザーが複数交差する事で、電神ヴィマナの機体温度が一瞬の内に急上昇し、火災が発生した。


「やったぞ、火を噴いた!」


 アマゾネスの一人が歓声を上げたころ、電神ヴィマナのウエポンベイが開く。同時に黒い何かが総督府前の広場に投下された。口を開けて上空の飛行物体を見守っていた数千人に及ぶ人々は、パニック状態に陥ったのだ。


ギター・ライフル(レスポール)にあって、火薬式の銃にない物はなーんだ?」


 僕が呑気に問いかけるとブリュッケちゃんが即答した。


「電気や光かな?」


「近い。答えは電子機器。ごめんね、デジタル時計や携帯端末は皆壊れちゃうけど」


 広場上空でEMP(電磁パルス)爆弾が炸裂した。




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