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異世界ハーレム飛行~アマゾネスの星ってアリですか?~  作者: 印朱 凜
第24章 女子寮に全員集合
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ルクリーシア

 洗濯と部屋の掃除が一段落したので、夕飯の買い出しに出かける。女子寮から太平和堂と呼ばれる食品スーパーまではかなりの距離がある。自転車も車もないので、ひたすら徒歩で駅前まで向かう。

 オーミモリヤマ市には所々に農地が存在し、B級奴隷のオッチャン達が機械も使わず泥まみれで農作業をしていた。トラックに乗せられて作業場まで移動するB級奴隷にもすれ違う。昼間っから男が単独でブラブラしていると、街を歩くアマゾネス達に変な目で見られる。堂々と気にせずに行こう。

 僕に割り当てられたB級奴隷の識別ID番号は、115525だったかな。しょっちゅう呼び止められて、尋ねられるので覚えちまった。

 シュレムのメモ書き通りに買い物をする。スーパーに陳列されている商品は、やはり地球に比べて圧倒的に数が少なく質も悪い。積んでいるだけで陳列の工夫もされていないから業者の倉庫みたいだ。生きていく上で必要最小限の物しかない万屋の感じだな。

 材料から考えると今夜は鍋料理かも。お金はシュレムの財布から出ているので、僕も食わせてもらっている事になるのか。B級奴隷って働いても収入ゼロなんだ。こんなんじゃ労働意欲が失われるのも当然。

 大根を買おうとしたらアマゾネスの中年ババァにケツで突き飛ばされた。覚えてろ! いつか豚肉と一緒に特売品として棚に並べてやる。


 急に店外が騒がしくなり、何台ものパトカーとミニバンが走り去っていった。何事だ? 何だかイヤな予感がする。勘が鋭い分、こんな時は的中してしまうのだ。

コンタクト・ドライブシステムにアクセスして脳内通信(テレコミュ)を試みる。


『カクさん、何か動きはないか?』


『オカダ君、さすがだな。ゴールドマン教授によると総督府と市警合同で何かあったみたいだぜ』


『車が女子寮に向かって行く気がする』


『外出中でよかったかも、すぐ戻った方がいいな』


 買い物途中だったが全てを放り出すと、急いで女子寮まで走りだした。

 


 

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