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異世界ハーレム飛行~アマゾネスの星ってアリですか?~  作者: 印朱 凜
第24章 女子寮に全員集合
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フィリア

「さて、と忙しくなるな」


 今のところ自分の部屋がないので、ベッド代わりのソファに敷いてある寝床を片付ける。変な形の洗濯機を回しながら、3LDKのそこそこに広い部屋を掃除しようかな。台所の洗い物を済ませて食器をしまいながら欠伸する。


「俺、今何やってんだろ……」


 粗末なTVを付けると市営放送しかやっていない。ニュースぐらいしか見るべきものがないな。そうこうしている内に洗濯物が洗い終わった。4人もいると結構な量となる。


「おお! これは!」


 洗濯用ネットの中からは色とりどりのショーツが大量に出てきた。同じくブラ専用ネットの中からは様々な大きさのブラジャーが飛び出してきた。これ、一体どうするんだろ? 上下合わせて干さなくちゃならないんだろうか。でも上下違う物を着用している事なんてザラにあるだろうし……とりあえず床に並べてみた。


「この黄色のDカップとお揃いの高そうなレースのショーツが、おそらくシュレムのだろう……」


 大きさとデザインから類推するしかないのかな。白いスポーツブラとかわいい柄のショーツはブリュッケちゃんの物に違いない。残りがマリオットちゃん着用になるはずだが、中学生の割にはブラジャーのカップが大きすぎたりショーツが小さすぎるような気がする。ショーツを裏返してサイズを確認してみるか。そう言えばアディーの物が混じっている可能性もあるな。確かそんな会話があったような。

 あー! もう訳が分からん。数も全然合わない。シュシュのように縮こまったパンツを引っ張って伸ばしてみる。

 ……ピンクやブルーや純白下着を前にして真剣に悩む僕って一体何者? これでは、まるで変態のカクさんのようではないか。カクさんといえば……奴なら匂いだけでシュレム・マリオット・ブリュッケと正確無比に仕分けしてしまうだろう。たとえ洗濯直後であったとしてもだ。正に研ぎ澄まされた職人芸。


『何だ、俺がどうかしたか?』


 そろそろカクさんから脳内通信(テレコミュ)がくるころだと思っていたよ。別段、驚きはしないぜ。


『オカダ君、ナノテク・コンタクトレンズを取り戻したんだから、コンタクト・ドライブシステムの定期点検とマッチング、更にはインディペンデンス号の状況把握を至急に頼むぜ』


『ああ、俺がコネクト不能で留守の間、色々と肩代わりしてくれてありがとう。完璧な仕事ぶりだったよ』


『もちろんさ。スケさんもあれで通信不能だったから俺一人で大変だったよ。まあ、彼女の協力あっての事だけどね』


『さすが植民惑星査察団の一員だな。前回言いそびれたけど……お前元人間だったらしいな』


『そんな昔の事は、もうとっくに忘れちまったさ』




 

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