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異世界ハーレム飛行~アマゾネスの星ってアリですか?~  作者: 印朱 凜
第18章 スコーチャーの復活
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アンリエッタ

「おはよう、オカダ君」


 スケさんは洗面所に行かず、手の甲を舐めながら肉球のない手で顔を綺麗に拭いている。毛布の上で黒髪の間にあるネコミミを振るわせると、何だか本当にネコっぽいな。

 超絶美少女の淡い胸が丸出しだったので、僕はブラを着けるのを手伝ってあげた。カップの中に胸の形を整えるためのパットが入っていたが、彼女の場合は必要ないんじゃないの? 背中のホックもスケさん一人では、まだはめられないらしい。最後に両肩ひものゴムを伸ばしてパチン!


「痛っ! パンツもはかせてよ」


「いや、ショーツと言いたまえ」


 白い刺繍のある下着を座ったままで右、左と片足ずつ通す。恐ろしいまでに細くて長い脚だった。そのまま、ふくらはぎから太ももまで徐々にずらしながら上げていく。こいつは、とてもよく伸びる素材だな。後は小さなお尻を少し床から上げてもらうとピッタリ装着完了。アニマロイドの時は毛むくじゃらだったのに今では、ずいぶんと薄くなったものだ。

 カクさんは、相変わらず複雑な表情で大きめのTシャツを持ってきた。


「これを着ていくといい。ゆったり目だし……」


「ありがとう、皆やさしいのね。下はマリオットちゃんにもらったショートパンツにするわ」


 活発なスケさんは黒い短パンをはくと気に入ったのか、四つんばいのままお尻を掲げて、ないはずの尻尾を振ったのだ。




 ラウンジにはシュレムとマリオット姉妹、ブリュッケちゃん、ランドルト姉弟がすでに集まっていた。天井が高く、採光窓のガラス面積も広いので、何だか穏やかな雰囲気だ。チョコクロワッサンとカフェオレの軽い朝食を食べながら、白衣のシュレムが訊いてきた。


「さあ、オカダ君。これからどうするの?」


 当然といえば当然の質問だ。


「オーミモリヤマ市にミッション完了の証拠品を届けに行くのだが……俺とスケさん、カクさんだけで行こうと思う」


「ええっ?!」


「チームはここで解散になる。皆今までありがとう……本当に、どんなに感謝しても感謝しきれない」


「……最後まで、お供するさ。オーミモリヤマ市まで」


 白いワンピースのブリュッケちゃんが懇願するような目で迫ってきた。




 

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