表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界ハーレム飛行~アマゾネスの星ってアリですか?~  作者: 印朱 凜
第15章 眠りたい夜
194/580

ナウシカア

 急いで体を起こしてスケさんの様子を確認する。どうもベッドに寝かせた位置から僕の枕元へ、少し移動しているような。スリープモードでも多少は動いたり、言葉を発したりする事ができるのだろうか。

 僕はポケットのケースからナノテク・コンタクトを取り出すと両眼に装用した。そして毛布から抜け出してスケさんの元へ歩いて行った。


『スケさんなのか? まさか、お前死んじまったのか?』


『私は生き物じゃないのよ……良かった、オカダ君。気付いてくれたのね』


『おお、スケさん。ちょっと話せるようになったのか』


『落下した時のダメージが思いの外大きくて……体はほぼ動かせないけど、脳内通信(テレコミュ)ぐらいはできる事に気付いたの』


『そうか、何か超常現象が起こったのかと思った』


『私はアニマロイドで、科学の粋を集めたような存在なの。誰よりも科学の力を信じているわ。よく映画や小説にありがちな超自然的な力で助かったとか、死んだ人のパワーで奇跡が起こって解決、とかは嫌いなのよね』


『オバケとかUFOとかオカルト嫌いだったな』


『いや、幽霊は今の私そのものね。宇宙人はケプラー22bのアマゾネス達の事になるんじゃない』


 シュレムの方を見た。皆熟睡しているようだ。ネグリジェから下着とか色々丸出しのマリオットちゃんには、毛布をかけ直してやった。


『明日にはゴールドマン教授の居場所を探し出して、必ず連れて行ってやるから』


『ええ、私も及ばずながら、途切れぎみのコンタクト・ドライブシステムを利用してインディペンデンス号の目から探ってみようと思ってるの』


『さすがだな』


『さあ、オカダ君、もう眠って頂戴。カクさんやアマゾネス達にもよろしくね……』


 

 僕は静かに寝床に戻ったが、マリオットちゃんとブリュッケちゃんが抱き合うようにくっ付いて隙間がなくなってしまった。

 どうしよう……体調不良なので看護師なら許してもらえるかもしれない。


「ちょっと失礼……」


 僕はシュレムの布団にもぐり込む決心をした。

 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ