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異世界ハーレム飛行~アマゾネスの星ってアリですか?~  作者: 印朱 凜
第15章 眠りたい夜
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ランベルタ

 今夜も車内で寝泊まりすることになるだろう。スタリオンの壊れたヘッドライトの代わりに設置したサーチライトが蛍の光のように点滅する。どうもジェネレーターからの電力供給が不安定になっているようだ。

 電力を節約するためエアコンが使えないかも。夜間は太陽電池も使えないし、結構低下する気温に、弱った僕とスケさんは大丈夫なのだろうか。


 焚火を前に五人と一頭は簡素な食事の準備を始めた。マリオットちゃんは、僕のためにエビグラタン風リゾットを作ってくれた。食料はビルショウスキー一家に分け与えたので、あまり残っていない。

 白衣のシュレムがオイルサーディンの缶詰をカクさんに開けながら言う。


「明日にはオーミハチマン市に入れそうね」


 アディーは、お気に入りのカップうどんをすすりながら答えた。


「そうですね、難なくゴールドマン教授に会えるといいのですが。市内で一大情報網を持つ豪商のパークスに訊けばいいかもしれません」


「パークスだって? 隣のオーミモリヤマ市にも、あまり良い噂が入ってこないけど……」


「でも気に入った相手には、力を貸して下さる実力者らしいですよ」


 商人のパークスか……一体どんな女性なんだろう。デュアン総督も一目置いているに違いない。ビジネスで成功している女社長みたいな姿を想像した。

 マリオットちゃんが、バケツ容器のアイスクリームを食べながら言った。


「そういえば、ブリュッケちゃんはオーミヒコネ市在住だけど、これからどうするの?」


「ボクはこのまま旅を続けて最後のオーミモリヤマ市まで行きたい。それからどうするか考えるよ」


 好物のチーズをほおばりながら、ワンピースの彼女は足をブラブラさせた。

 ブリュッケちゃんにも危険な旅に付き合わせて悪かったと思う。責任を持って最後はオーミヒコネ市まで送っていかねば。彼女の父親であるヒコヤンの遺産を使って立派に暮らしていって欲しいな。いや、理想としては、ここにいる誰かと一緒に暮らしていった方が幸せなんじゃないのかな?


 

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