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異世界ハーレム飛行~アマゾネスの星ってアリですか?~  作者: 印朱 凜
第14章 サバクオニヤドカリ
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アンドロマケ

 RPG-7で殻を粉々にされたサバクオニヤドカリは、腕と隠れ家を同時になくしオアシスの深みの方へ、ほうほうの体で逃げ帰った。

 スケさんが脳内通信(テレコミュ)で教えてくれた。


『オカダ君! カルキノス辞典によると、サバクオニヤドカリは自分の殻を大事にして一生手放さないそうよ。つまり……弱点は本体ではなく、巻貝の貝殻状に自らが造り上げた家にあったの』


『おお! そうだったのか、それなら遠慮なしに殻のお家を破壊させてもらおうか』


『お待たせ。トール・サンダーが使用可能になったわ』


『残り数頭のサバクオニヤドカリも家なき子にしてやる!』


 衛星軌道上にあるインディペンデンス号の自由電子レーザー兵器を起動して、巨大カルキノスに攻撃をしかけよう。

 宇宙空間からのレーザー光が徐々に地上目標に集束していく。

 だが……困った事に、岩とサバクオニヤドカリの殻は非常に区別が付きにくい。熱源の反応もなしだ。


「一応お約束で、掛け声を上げてみよう! トール・サンダー!」


 右手を天空にかざして攻撃開始。

 殻を抜け出して動く本体に高出力レーザーを浴びせると、急上昇した体温に驚いたのか……ヤドカリ達は自分の殻の中に戻り身を隠した。さっさと皆、帰宅して欲しいな。

 不運にも天候が崩れてきて、見たこともない巨大な雲が上空に留まっている。ブルーミング現象でレーザーの威力は低下しているらしい。


『岩に擬態していて気付かなかったけど、周りからもサバクオニヤドカリが集結してくるよ。オカダ君、早く逃げよう!』

 

 スタリオンから、カクさんが警告する。


『ここはサバクオニヤドカリの巣だったのよ! 周りの岩山は全てカルキノスかもしれないわ』


 オアシスはサバクオニヤドカリの楽園にして巨大営巣地と判明した。スケさんの報告に、周囲を見回し青ざめたのだ。


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