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異世界ハーレム飛行~アマゾネスの星ってアリですか?~  作者: 印朱 凜
第14章 サバクオニヤドカリ
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バウキス

 アディーが腰のホルスターから9mm拳銃を抜いてサバクオニヤドカリに発砲する。


「その子達を離しなさい!」

 

 大声で叫んでも、話の通じる相手じゃない事は承知の上だ。 

 高重力下でもサバクオニヤドカリの甲殻は重装甲で、数センチぐらいの厚みがあるらしい。9mm程度の拳銃弾は弾かれるか、全く貫通しない。

 スケさんとカクさんはすぐに飛びかかり、彼女らを救出に向かっていた。スケさん自慢の鋭い爪は粘液にぬめる腹部の厚い皮にダメージを与えられなかった。


「アフリカゾウの皮膚みたいで、全く手ごたえなしだわ!」


 カクさんのカミツキ攻撃ではマリオットちゃんの細いウエストを掴む触手腕を数本外すのが精一杯。


「カクさん! もっとがんばって! でないと大事なブラを取られちゃう」


「そりゃ大変! 待ってな、今助けてやるから!」


 触手腕がカクさんの首に蛇のごとく絡みつき、先端の小さなハサミが尻尾を引っ張る。オオカミとして大事な所が丸見え。


「カクさん! こっちも、こっちも!」


 体重の軽いブリュッケちゃんは、空中へと持ち上げられんばかりに触手腕によって翻弄されていた。

 今度はスケさんが飛びかかって触手腕の一本に噛みつく。それでもブリュッケちゃんのブルマを下にぐいぐい引っ張る触手を食いちぎるのが限界だった。


「お前達、できるだけ頭を下げて伏せてろ!」

 

 僕はAK-47自動小銃のコッキングレバーを引いて初弾を薬室に装填すると、セレクターをフルオートに切り替えた。

 ドットサイト越しにヤドカリ腹部の触手起始部を狙う。とっさの照準だったが、昔取った杵柄と言うべきか、射線はターゲットに集中した。やがて全弾撃ち尽くすと、やっと触手の力が抜けてマリオットが解放された。幸いにもブラジャーは無事だった。

 ブリュッケちゃんを絡め取る触手も同時に縮んで拘束からは逃れられたが、少し破れたブルマは触手バサミによってスッポリと奪われてしまった。

 ……一体何でなの? 口元に運ばれたブルマは食えない物と判断されたのか、ペッと無残にも捨てられたのだ。

 

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