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異世界ハーレム飛行~アマゾネスの星ってアリですか?~  作者: 印朱 凜
第14章 サバクオニヤドカリ
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オフィーリア

 地響きと共に大きな岩山が動いた。

 いや、岩にカモフラージュされているが、正確には螺旋を描いた巻貝のような形をしている生物の構成パーツだ。表面に砂が厚く被っており、周囲の岩石と同じ色をした殻なので判別しにくかった。所々半透明の草らしき物も生えているので擬装としては完璧。


「サバクオニヤドカリよ!」

 

 アディーが叫ぶと、あっという間にマリオットちゃんとブリュッケちゃんが捕らえられた。すばやく動く時には、ヤドカリのくせに殻から抜け出して襲いかかってくるのだ。

 それにしても大きさがハンパではない。殻を入れると全高と体長ともに10メートルをゆうに超える。人間など余裕で餌食にできるサイズだ。

 地球のヤドカリとよく似ており、ハサミ脚を含めて6本脚で歩き、短い後脚で殻を保持していると思われる。体の前半は装甲殻類(カルキノス)らしくゴツゴツとした殻で覆われており、大きな黒い目玉が鞭のようにしなる触角と一緒に頭のてっぺんで複雑な動きをしていた。

 ただ我々になじみのヤドカリと決定的に違うのは、体の後半がイソギンチャクと言うかタコのような黒い軟体構造になっている所だ。しかも先端の方に二枚貝のような小さいハサミ付の触手腕を多数備えていた。

 柔らかな腹部をエビのように前方に折り曲げ、触手バサミで獲物を捕らえるのだろうか。


「いやぁあああ!」


 半泣きのマリオットが体をねじって絡まる触手腕から抜け出そうとするが、今度はいくつかのハサミでキャミソールとブラをしっかり挟まれて身動きがとれない。そんな物は外せばいいのだが、そこは年頃の女の子、人前(僕前?)でノーブラは中々できることではない。

 

 ブリュッケちゃんもトリモチ付きの触手バサミに絡まれて、苦しそうにもがいていた。彼女の場合なぜかブルマを集中的に挟まれており、破れそうな勢いで引っ張り伸ばされていた。

 乙女のピンチだ! 早く助けねば、二人とも色々大変な事になりそう!

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