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異世界ハーレム飛行~アマゾネスの星ってアリですか?~  作者: 印朱 凜
第2章 ファースト・コンタクト
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エウノミア

「あの巨大生物も、かば焼きにして食ったら意外に美味いかもしれないぜ!」


 カクさんが信じられない。あの気味の悪い黒太チューブに食欲を感じるとは!


「黒くて細長いというだけでウナギを連想するのはよせ」


「では、泳ぐ100メートル級のチクワだと思えばいいのだ」


「思ってどうする……」

 

 カプセルの中で、料理法をあれこれ考えるカクさんには呆れた。


「確かにもし、食用にできるのなら、開拓移民の食糧問題は一気に解決できるかもね」


 うそだろ、スケさんまで……。僕は腹が減っても、あれは絶対に食わないぞ。きっとゴムタイヤみたいな味がするに決まっている!


 興奮冷めやらぬまま、宇宙飛行は終わりを告げようとしていた。カプセルから二頭が飛び出し、揃って伸びをする。ベンチャースター号を湖面に静かに着水させ、できるだけオーミモリヤマ市に近い岸に向かわせよう。ビワ湖岸は見渡す限りの赤茶けた砂浜で着岸には御誂え向きだ。

 朝日の眩しさに順応する頃、お馬鹿なアニマロイドはいきなりシャトルの天井ハッチを開放した。


「おいおい大丈夫なのか。お前達と違って俺の体の造りは、とてもデリケートなんだぞ」


「あら、平気よ。事前に船内を同環境に設定しておいたから」

 

 スケさんの言う通りケプラー22bはマスクなしで自然に呼吸できる。酸素濃度は地球より若干高いらしいが。……しかも暑からず寒からず、大体セ氏22度ぐらいの温暖な平均気温だ。


「ううむ……にわかには信じられん」

 

 宇宙服を脱ぐのにも、ひと手間かかり時間を要するのだ。その間に微速前進するシャトルを砂浜に乗り上げさせよう。そのうち船底に腹に響くような鈍い振動を感じた。


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