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異世界ハーレム飛行~アマゾネスの星ってアリですか?~  作者: 印朱 凜
第13章 廃墟都市
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ウナ

 若い方の、まあまあカッコいい兵隊くずれはアディーに恋をした。

 婦警であるはずの彼女の魅力にやられて夢中になっている。まあ、あの夏服のシャツのボタンを左右に引っ張る、はちきれんばかりの巨乳を見れば若い奴らなんてイチコロなんだろうな。

 仲間を取り調べ中のアディーを追いかけ回す。


「婦警さん、お名前は?」


「あなたはB級奴隷でしょう? 先に名乗らないと失礼ですよ」


「失礼しました、すみませんでした。私は元オーミハチマン市立陸戦隊のランドルトと申します」


「今はもう湖賊なんでしょう。あなた達は指名手配されています。リーダーに至っては懸賞金がかけられた賞金首ですよ」


「ぐっ……」


 ランドルトは唇を噛み、薄汚れた戦闘服の胸元を逞しい右腕で引っ張った。


「今どうするか検討中です。応援を呼んで全員逮捕しないと私が罰せられます。ただ、そうするとオカダ査察官の予定が大幅に狂ってしまうので、私個人の判断と自分に課せられた任務の優先順位で考えます」


「せめて、どうか、お名前だけでも……」


「アディー……私はアディー巡査です」


 アディーはランドルトにそう告げると任務に戻った。


「アディーさんか……」


 ランドルトは額の青いバンダナをずらして両目を覆うと、力なく壊れかけた椅子に腰を落としたのだ。

 目の前ではヒゲの兵隊くずれがブリュッケちゃんに狙撃の仕方をレクチャーしていた。


「君はイイ銃を持っているな。俺のより高くて上等だ」


この銃(H&K G3SG/1)に目を付けたの? やっぱり湖賊だな。信用できない」


「まさか。子供にはもったいない代物だと思うが、せめて使いこなして欲しい」


「今、ちょっと本音が出たね」


 ヒゲの兵隊くずれは、ブリュッケちゃんの横についてスコープの調整を手伝ってくれた。実弾を数発撃って狂いを調整したのだ。

 武器を奪われはしないかと冷や冷やしたが、彼女は直感的に大丈夫だと判断したようである。


 マリオットちゃんは隣で退屈そうにしていたが、あのビルショウスキーに『こんな危険な所まで来るな』と説教されていた。盗人猛々しい……と思ったが、ちょっと意味が違うかな? どうなんだろ……。

 


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