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異世界ハーレム飛行~アマゾネスの星ってアリですか?~  作者: 印朱 凜
第13章 廃墟都市
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アエミリア

 絆創膏だらけになったオヤジは、性懲りもなくパリノーの姿を見付けると声をかけた。


「おっ! あの時のポニーテールの美人さんじゃないか……へへっ! あんた固くて、いいオッパイしてたぜ。もうちょっとでTバックのパンツを奪う事ができたんだがな」


「この下衆野郎が!」


 パリノーは問答無用でパイプ椅子を振りかざしてオヤジを殴った。治療した傍から傷を増やすとは……すごい馬鹿としか言いようがない。湖賊にも色々なタイプがいるんだな。


 オヤジ以上にアブないのが蛇顔の男だった。右手の貫通銃創を治療してもらっている間にもシュレムの白衣にハアハアと興奮状態。マリオットちゃんの鹿命館中学校の制服や、アディーの婦警の制服にも大いに反応して三人から変態野郎と罵られていた。

 目が真っ赤なのは催涙ガスの影響かもしれないが、もう治療が必要ないぐらい元気じゃないか。


「ヒヒヒ……Dr,メガネさんよ、あんたこの看護師の乳を見ても興奮しないのかい?」


「何を言ってるんだ。縫合中にそんなヒマがあるか」


 シュレムはメガネに提案した。


「こいつは口を縫いつけてもらって結構」


 治療の様子を見に来たスケさんはメガネに謝罪した。


「左利きでよかったわね、神の手を潰すところだったわ」


「いやいや……」



 先ほどから妙な視線を感じる。殺気と言うより、むず痒いような熱視線だ。

 筋肉隆々の漁師は、顎と頭に負傷させてしまったが、僕の事を恨んでいるのだろうか。


「オカダさん、いやオカダ査察官と呼ばれてたな……アンタいい車に乗ってるね」


「ん? スタリオン高機動車の事か? 地球製の車はそりゃいいぜ」


 何となく、たじたじになってしまった。漁師の目が爛々と輝いていたのだ。催涙ガスのせいでおかしくなってしまったのだろうか。


「地球人の……オカダ査察官の車に乗せて欲しい」


「ええ? ああ……いいぜ。君は車が好きなんだな。いつか君の漁船に乗せてくれたら、代わりに乗せてやるよ」


「やったぜ! いいのかい? 俺の船は湖賊船に改造してあって最高にクールなんだぜ」


「そうなのか……」


「忘れないで……二人でドライブする約束」


「二人!?」



 後からヒゲの兵隊くずれから耳打ちされた。


「おい、あんた大変だな。あいつ男が好きなんだぜ……俺も言い寄られた事がある」


「ひぇえええええええ!」


 史上空前のモテ期到来なのか……。

 それにしてもマコトとヒロミの件といい、男から好かれるのはナゼだ?


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