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異世界ハーレム飛行~アマゾネスの星ってアリですか?~  作者: 印朱 凜
第9章 城塞都市
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ジョアンナ

「ドリンクバーに行こうよ!」


 マリオットちゃんは、ブリュッケちゃんを連れてコーナーまで行った。


「信じられない! こんなにも多くの種類のジュースが飲み放題だなんて……すごすぎる!」


 ブリュッケちゃんはショックで目まいを起こしそうだった。


「ははは……そんな大げさな」


 その後、テーブルまで運ばれてきたハンバーグには、正直がっかりした。カニとエビと豚鶏ミンチから作ったもので、はっきり言って“つくね”だった。


「我が家では誕生日ぐらいにしか牛肉は出てこないわよ」


 シュレムの言葉に冷や汗が出た。もし焼肉にしていた場合、一体いくら払わねばならなかったのだろう……ゾッとする。


「とっても美味しいですよ」


 それでもブリュッケちゃんは、ホッぺを押さえて満面の笑みを浮かべたのだ。

 食べながら装甲殻類(カルキノス)のサバクオニヤドカリの情報も得た。北部の無人の街、オーミナガハマ市近くの湖にいくらか生息しているらしい。高さは、おおよそ10mクラス……弱点は、らせん形の自前の殻に隠す柔らかい腹部。比較的大人しいが、繁殖期にかけては狂暴になるので要注意だそうな。


「今が繁殖期じゃないのか?」


「それ以上の事は、あまり父から聞いておりません」


 ブリュッケちゃんは正直に、誇張する事もなく話してくれた。


「まあ、小学生の娘に話をして伝える情報なんて、大した物でもないと思う」


 そうシュレムは言うが……僕は思う。


「それでも、全くないよりはましだろ?」


 マリオットちゃんとブリュッケちゃんは、大きな声でごちそうさまと言ったのだ。

 会計を済ませてファミレスを出ると、何と目の前にスーパー銭湯があるのに気付いた。


「あ~、お風呂発見」


「ちょうどいいわ。入っていきましょう、アディー!」


 シュレムとアディーは、手を取り合って入場するつもりだ。


「シュレムさん? 大浴場付きのホテルに泊まる予定だけど……」


「別に今入ってもいいじゃない。オカダ君は今晩泊まるホテルを探して、チェックインしておいてね」


「……ブリュッケちゃんも入ろうよ!」


 マリオットちゃんの誘いには断れないはずだ。


「ええ!? いや、まあ……」


 結局、シュレムとアディーとマリオットちゃん、それにブリュッケちゃんまでもスーパー銭湯で、ひとっ風呂浴びてくるそうだ。4人の背中を見送った後、とぼとぼとスタリオン高機動車まで戻ってきた。


「スケさんとカクさんは、どこまで行ったのやら」



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