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異世界ハーレム飛行~アマゾネスの星ってアリですか?~  作者: 印朱 凜
第1章 査察団の到着
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ヒギエア

「ブリーフィング? 俺はブリーフどころかパンツも何もはいてないぜ」


「言うと思った」


 手順を説明する投影式の半透明モニターを背景に僕はつぶやいた。カクさんの下ネタギャグは大方予想がつくようになってきたのである。


「いやねえ、あなた、黙っていればカッコいいオオカミなのに……惜しいわ~」


 スケさんは机に脚を投げ出してカクさんをたしなめるように覗きこんだ。カクさんはプライドを傷つけられた怒りを抑えているのか、それとも恥ずかしさに耐えられなくなったせいか、少し下を向いたままプルプルと震えている。


「それでは上品な話をしてさしあげましょう」


「……犬も歩けば棒にアナルだと? ふざけるな!」


「まだ何も言っておりませんが……」



 太陽系外では初となる植民惑星……ケプラー22bにおいて、開拓移民の拠点となるコロニーはオーミモリヤマ市と呼ばれている。大陸中央にあるビワ湖と呼ばれる巨大淡水湖のほとりに街が存在していることは、数年前からストックされているデータベースの情報通りだ。

 約8万人の開拓移民が暮らす理想都市として、量子スーパーコンピューターが過去現代、世界中の都市からモデルを抽出した結果……信じられないことに2016年の日本の滋賀県守山市が選定されたそうである。地球からはるか600光年離れた植民惑星に、いにしえの日本の地方都市が開拓移民と重機ロボット達の手により建造・設営されるなど、誰にも想像がつかなかった事だろう。

 開拓移民の人々は、地球と文化断絶された数10年の間に、どのような困難に遭遇し、どのように解決法を編み出し、どんな風に生活してきたのだろうか。文化人類学的にも非常に貴重なサンプルと言える。


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