第一話 ミジンコの憂鬱
訂正、アドバイスなどあれば教えていただけると幸いです。
ある日の朝、何の変鉄もないただの、いつも通りの朝…しかし!!
僕は休日でもないのに凄まじく浮かれていた!!
「チョットそこの君!今日が何の日か知らないのかい?」
とか、
自分が5才の頃に買ってもらった戦隊物のロボットに言っちゃう位浮かれていた!!
何があるのか?それは…
『Job&Skill&Battle Online』の発売日なのだ!
このゲームは仮想世界が実現され、最近話題になっているVRMMOの大手開発会社である
「84TTY株式会社」の作り出した最新&最高傑作と言われているゲームなのだ!!
だから!僕は売り出される正午のずっと前から並んで…いない…………
なんでかって?そりゃあだって学生ですもの…学生のお仕事はお勉強ですもの…
「はぁ…詰んだ…」
自己紹介が遅れた…はぁ…僕は鷹鳶中学校に通う中学三年生の泉 啓汰。…はぁ…どこにでも居そうな中学三年生…ではなく!!
チョットだけ運動神経が良いっていう中途半端なステータスを持った僕です…
はぁ…
「何が…詰んだ…だよ、ゲームと現実を一緒にするなよぉw」
こいつは小学校の頃からの悪友の栗原 翼。悪名高きモテ男である…
砕け散れ…ケッ…
「うるせぇお前みたいな奴に84TTYの凄さが分かってたまるか!」
「あぁ分からないねぇ~仮想の世界なんざどうせしょーもないんだろうね~w」
「はぁ…どうしてお前みたいな奴が周りに好かれるんだろうなぁ…」
「ごめんごめん嘘だよ!元気なさそうだったから元気出るかなって思ってなw」
「余計なお世話だよ」
「そっかwところで啓汰?」
「ん?」
「啓汰の落ち込んでた理由って何?」
「…勉学の時間とゲーム売り出しの時間が被った…」
「…そんだけ?学校が終わったら買いにいけばいいじゃん?」
「はぁ…これだから最近の若いもんは…いいか?今回俺が欲しいゲームは、あの84TTYが作り上げた最新&最高傑作の最強ゲームなのだ!!それゆえに、人気も凄まじく、予約は殺到!生産側が一時期追い付かないかもとまで言われた!そんなゲームが!学校終わってからで買えると思う?」
「無理…だね…」
「だろぉぉぉ!?だから詰んだ…」
「なるほど…あっだったら―――」
キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン
「…ほら…チャイムが鳴ったぞ…早く席に着けよ…」
「あ…あぁ…」
「はーいじゃあ今日はP34の…」
放課後になり
「はぁぁ…今日の朝は天国にいる気分だったのになぁ…」
「なぁ啓汰一緒に帰ろうぜ!」
「おぅ…」
「…もしかしたら売ってるって事はないのか?」
「…無いに等しいだろうな…」
「帰りに寄ってみないか?」
「うん分かった…ありがとな!」
「気にするなって!俺たち親友だろ?」
「おぅ!!」
「申し訳ございません!その商品はただいま売り切れておりまして…」
「そうですか…ありがとうございました…」
「なかった…ね…」
「おぅ…」
「まぁ、明日になったら入荷してるかもしれないし!またこようよ!」
「もういいよ…ありがとな…付き合ってもらって…俺、帰るわ…また明日な…」
「あっ…啓汰…」
「はぁ…ついてないなぁ…」
ドンッ
「っ!?すいません!大丈夫ですか?」
「はい大丈夫です、こちらこそすみません!よく前を見てなかったので…では…」
「あ…ホントにすいませんでしたぁ…今日以上ついてない日はあるのか?」
バフッ
「はぁ…今日のために新型のVR専用機買ったのになぁ…
いやっ!いつまでもダーク化してちゃダメだ!
スッゴい笑顔をしていればきっといいことがあると俺は信じ…て……ん?何あれ?」
ふと目に留まった自分の学生カバンの中に反射して光る謎のパッケージ…
「まさか…」
僕はすぐにそのパッケージを鞄から取り出した…そこにかかれていた
『Job&Skill&Battle Online』略して『JSBO』
の文字
「!?」
嬉しさよりも先に出てきたのは大きな疑問だった…しかし嬉しさはすぐにそんな疑問を押し退け出てきた
「なんか知らんけどやったぁ!!
ついに手に入ったぞJSBOが!!早く翼に連絡を…ん??」
パッケージを持っている手にふと違和感を感じ、ひっくり返してみると…そこには謎の液体が入った小瓶に楷書体の文字で『微塵子』と書かれていた
「び、じん、し…?なんじゃこれ」
ふと謎の液体の中を覗くとそこには小さな小さなミジンコが一匹だけ入っていた
「可愛いなぁ…いやいやそんなことより早くプレイしてみよう!!」
そう言って啓汰は新型のVR専用機を頭に装着して一言
『OPEN THE GATE!!』
毎回2000字程度で投稿していきたいと思います。