No.0『無自覚で無意識で他人を踏みつけていく人間』
どうも鬼無里と言います。
なんとなく思い付きで書いてみた小説です。
気が向いたら更新していきますのでよろしくお願いします。
どうも皆様こんにちは、俺の名前は“ヨウ”といいます。
まことに勝手ながらこの回は俺の自己紹介をさせていただきたいと思う。
身長178.5㎝。
体重63㎏
年齢17
利き手、左右どちらも。
視力右目・1.5
左目・1.8
血液型AB
趣味グルメ店巡り。
特技、
…………………………………………………………………………………特技か。
そうだな、特技は――
『暗殺』。
最近変わったことと言えば、丁度一年ほど前に引っ越したことぐらい。
ええ、異世界に。
現代の小説ではよくよくある話らしいけど。この身を持って体験するとになるとは流石に夢にも思わなかった。
まあ、今ではこの世界に馴染んできているので特に問題はないけれど。
この世界の名前は『アルス・ミリア』。名前の由来までは知らない。
下校中の時にいきなり異世界へと飛ばされたものだからほとんど着のみ着のままで来ることになったけど、言語が通じたためどうにか生き延びて人がいる街で生活することができている。
最初の頃はカルチャーショックでいろいろと戸惑ったり、あたふたしたりしたけれどどうにかうまくやってこれた。
幸いに、どこでも寝ることができるという微妙な特技のようなものがあるので乗り切ることができたのかもしれない。
本当は、もっと詳しく当初のことを説明したいのだけれども、俺はあまり語り部が巧い方ではないし、そこまでいくと只の昔ばなしで自己紹介から大きく脱線してしまうだろう。
ああ、今の暮らしについてほとんど紹介していなかったな。
俺は【ナナ・ルーヴァ】という街で小さな仮屋で一人暮らしをしている。
職業は主に冒険者をしているが、喫茶店やレストランなどのウェイターをやることもしばしば。
月給は27万Mc~60万Mcで。日本円に換算すると大体月給40万から100万程度。
一応それなりには儲かっているのだが、冒険者という職業柄、安定した収入が入るわけではないし物価も結構現代日本とは差があるため生活は苦しいものだったりする。
ちなみにMcは『ミリア・コイン』の略。大陸共通。
こうやって異世界に飛ばされて冒険者をしていることを確か『テンプレ』と言ったりするのだろうが、だからと言ってうまくいくわけではない。適応力は自信があるぐらいにはあるが、馴染めるまでにこうして一年ほどかかってしまっている。
冒険者はランク分けされていて、一番下からF~A、S、SS、SSS、と続いており最後には二つ名の称号を与えられるらしい。F~Aまではそれぞれに+・-の二段階に分けられて、計十六のランクがある。詳しいことは後では話すけど、Sランク程度で英雄と同じだけの権力を貰えたりするらしい。
そして俺は今現在C+。
冒険者ギルドへの貢献はそこそこといったところだ。
仕事は主に町の近くに発生する魔物や特殊な素材の採取、護衛、その他の雑用などなど。
まあ、冒険者らしいこともあれば何でも屋みたいなこともしたりしている。
とりあえずはこんなところ。
今俺に自己紹介できることは大体これぐらい。
ん、ああ。あと一つ忘れていた。
二週間前のことだったけど、俺暗殺ギルドのギルドマスターになりました。
お粗末さまでした。