ep15-1 今明かされるクリッターの故郷と魔法少女の秘密!?
『惑星プレイヤ』――温暖な気候と豊かな自然、豊富な魔力に支えられた妖精族の楽園、地球から遠く離れた宇宙の彼方のその星こそ僕の故郷クリ。
その地に暮らす妖精族はみんな穏やかで平和主義。他の生物とも友好関係を築いていたし互いに尊重し合う仲良しだったクリ。
だけど、そんな惑星プレイヤは常に外敵――つまち惑星外からやってくる侵略者の脅威に脅かされていたんだクリ。
穏やかゆえに戦う術を持たない種族、そんな妖精族だったけど、ある特殊能力を持ってたクリ。それは、体内で魔法石を生成しそれを他の生命体――どんな生命体でもいいわけではなく基本的に知的生命体の若い雌個体、つまり『少女』に限られるクリ――に与えることでその生命体に魔力を与え、宇宙でも極めて限られた種族にしか許されない神秘の力“魔法”を使える存在に変異させることが出来るという能力クリ。
そう、それがブリスら魔法少女やオプファーたち暗黒魔女の正体ってわけクリ。この二種類の違いは――長くなるんで今は省くクリ。ともかく、彼女らと共生することで、プレイヤの妖精たちは自らを守ってきたクリ。ああ、ちなみに『魔法少女』とか『暗黒魔女』とかっていうのは、あくまで地球人に分かりやすく説明するためにそう言ってるだけで、正式名称は『マムリ(MAMLi:Magically Adapted Mutant Lifeform――魔力適応変異生命体)』っていうクリ。ん? キョーコはこっちのがカッコいいと思うクリか? ハハ、でも梨乃はやっぱり魔法少女のほうがいいクリよね、安心するクリ、ブリスたちさえ倒せば生まれ変われるクリよ、暗黒魔女から望みの魔法少女へと……クリックリッ。
とと、話がズレたクリね。とにかく、そんな感じで妖精族は外敵の脅威から解放されたクリけど、そこで一つの懸念が生まれてしまったクリ。それはもしも妖精族が『マムリ』の力を自衛以外の目的で使用したら? ということクリ。『マムリ』の力を悪用すれば、宇宙を支配する覇者となることも不可能ではない、それほどの力を『マムリ』は秘めているんだクリ。
仮に妖精族がそんなことを考えなかったとしても、その力を利用しようとする連中が現れないとも限らなかったクリ。
そんな不安を払拭するために時の長老は『マムリ』の作製に関して様々な制約を課すこととなったクリ。例えば、自衛のため以外の理由で『マムリ』を生み出す――適格者の少女に魔法石を与えることを禁ずるとか、ついでに『マムリ』云々関係なしに妖精族に対して他の惑星での事柄に対しての干渉を全面的に禁止したんだクリ。つまり、鎖国ならぬ鎖星政策って奴クリね。
宇宙の平和を守る宇宙政府側もプレイヤが外敵に脅かされることのないよう、干渉を禁じる旨を通達し、それを破る者には罰則を与える法律を制定したんだクリ。
とまあ、長くなってしまったクリが、ここまでが前置きクリ。今までの話は全て僕が生まれるずっとずっと昔、1万年ぐらい前の出来事の話なんだクリ。その後もまあ色々ありつつも、その体制は維持され続けていたんだクリ。
だけど、長く続いた鎖星政策は、一つの弊害をもたらしたクリ。プレイヤの住人たちはすっかり他の惑星――宇宙の世情に疎くなってしまったんだクリ。それどころか多くの者たちにとって宇宙の出来事はもはや他人事となっていたクリ。
だから、気づいてなかったクリ。今全宇宙を飲みこもうとしている戦乱の渦に――
お読みいただきありがとうございました。
よろしければ、評価やブックマーク、感想お願いします。




