表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/86

主な登場人物・用語集

挿絵(By みてみん)

著者近影


主な登場人物


【ソフィア】

 この物語の主人公。

 3歳の時に始まった戦争で父を()くし、親戚を頼って母と旅をしている途中で盗賊に襲われて母を殺された。

 5歳で奴隷商人に売られ、後述する『フランク・フォン・バドルス侯爵』に買われるまで、3年近くを奴隷商で買い手が付かないまま過ごしていた。

 奴隷としての3年間で、すっかり奴隷根性が染み付いてしまっている。

 バドルス侯爵に買われた直後に聖女としての能力に目覚めるが、染み付いた奴隷根性が抜ける事は無く、しばしば奴隷だった頃の習慣で周囲を困惑させる。

 ただ、聖女としての能力は史上最強クラス。


【フランク・フォン・バドルス】

 ソフィアを買った貴族で、爵位は侯爵。

 そもそもはソフィアを聖女の世話役──ただし雑用係──として買ったのだが、それも聖女の世話役になるのを(ほとん)どのメイド達が(しり)()みした為であった。

 性格は非常に温厚(おんこう)(にゅう)()

 多くの貴族と違い、相手の身分が低くても見下した態度は取らない為、妻子から尊敬されている。


【ルイーズ・フォン・バドルス】

 フランクの妻。

 前述の通り、誰に対しても見下した態度を取らないフランクを尊敬している。

 また、洗って輝きを取り戻したソフィアのプラチナ・ブロンドに目を奪われた。


【エリック・フォン・バドルス】

 フランクの長男。

 ソフィアより6歳上。

 父であるフランクを見て育っている為、奴隷であったソフィアに対しても見下した態度を取る事は無かった。

 ソフィアが聖女に目覚める前、彼女を自身の専属メイドに望んだ。


【メアリー・フォン・バドルス】

 フランクの長女。

 ソフィアより4歳上。

 エリックと同様、父であるフランクを見て育っている為、奴隷であったソフィアに対しても見下した態度を取る事は無かった。

 彼女もソフィアを自身の専属メイドに望んだ。


【フィリップ・フォン・バドルス】

 フランクの次男。

 ソフィアより1歳上。

 エリックと同様、父であるフランクを見て育っている為、奴隷であったソフィアに対しても見下した態度を取る事は無かった。

 彼もソフィアを自身の専属メイドに望んだ。


【シンディ】

 ソフィアより4歳上で、バドルス侯爵家のメイド。

 (もの)()じしない性格の為、聖女の世話役に(ばっ)(てき)された。

 ソフィアの奴隷根性に困惑している。


【アンナ】

 ソフィアより20歳上で、世話役達の(まと)め役に抜擢された。

 シンディと同じく、ソフィアの奴隷根性に困惑している。


【アラン・マッカーシー】

 大司教。

 ソフィアの聖女としての能力に驚愕するが、ソフィアの聖女としての自覚の無さと奴隷根性に困惑している。


【ナンシー】

 ソフィアの居た奴隷商で、ソフィアに平手打ちをした少女。

 その理由は、ソフィアの母国が彼女の母国に戦争を仕掛け、両親を失ったからであった。

 同じ奴隷商に居る『ラナ』に(さと)され、反省した模様。

 (のち)に王都でソフィアと再会した際、喜び抱き締めてくれたソフィアに感動。

 マッカーシー大司教に頼み、ソフィアのメイドとして雇って貰う。

 ソフィアより4歳上。


【ラナ】

 ソフィアの居た奴隷商では、少女達の(まと)め役を(にな)っていた模様。

 ソフィアに対して激昂(げきこう)したナンシーを冷静に(さと)した。

 (のち)に商店の従業員として買われ、王都の『魔法修練場』でソフィアとナンシーに再会する。


【シュルツ】

 バドルス侯爵家の()(れい)

 侯爵家の使用人達を(まと)めるのに、気苦労が絶えないらしい。


【エドワード・クレアロンド】

 (セント)クレア王国の国王。

 オリビアをソフィアの護衛剣士に任命する。

 風の(うわさ)では、オリビアに自身を護衛剣士にする様、強引に(せま)られての事らしい。


【オリビア・フォン・マクレール】

 通称はオーリャ。

 セルゲイ・フォン・マクレール公爵の3女。

 国王のエドワードより、ソフィアの護衛に任命される。

 が、それは表向きの理由で、実は本人が強く希望しての事である。

 幼少期より歴代の聖女についての話を聞くのが好きで、読み書きを覚えてからは聖女についての(ぶん)(けん)を読み(あさ)り、聖女が現れたら(そば)(つか)える剣士になるのが夢だった。

 自身はソフィアの護衛剣士と()った際に公爵令嬢の身分は捨てたつもりだが、父のセルゲイは『公爵令嬢でも護衛剣士には()れる』と取り合って貰えないのが不満。

 また、ソフィアの事になると何も考えずに突っ走るクセがある。

 ソフィアより7歳上。


【セルゲイ・フォン・マクレール】

 オリビアの父親で爵位は公爵。

 温厚(おんこう)な性格で、ソフィアが奴隷出身だと知っても態度を変えそうにないが、オリビアからはいまいち信用されていない様子。


【セリナ・フォン・ランドール】

 ソフィアが王都に移住して、約1ヶ月後に聖女として目覚めた少女。

 後述するガディッツ・フォン・ランドールの長女。

 性格は選民(せんみん)意識が強く、()(まま)(ごう)(まん)

 が、相手の実力を認めた場合、身分に関係無く敬意を持って接する。

 ソフィアより5歳上。


【ガディッツ・フォン・ランドール】

 前述したセリナの父親で、爵位は伯爵。

 3人の娘が()るが、全員が()(まま)であると(ひょう)されている事に気を()んでいる様子。





用語集


【聖女】

 およそ200年(ごと)に現れる魔王を倒す為に(けん)(げん)する。

 魔王を倒した(あと)は、魔物や魔獣を倒しながらノンビリ暮らすらしい。

 過去の文献(ぶんけん)では、ソフィアの様に奴隷から聖女に目覚めた者は()ないらしいが、そもそもソフィアは元から奴隷ではなく平民から奴隷に()ちているので、平民から聖女に目覚めたと言える。

 ちなみに平民から聖女に目覚めた者は珍しくないらしい。


【魔王】

 およそ200年(ごと)に現れ、人類に恐怖を与えている。

 だが、その恐怖も様々で、人類に滅亡の恐怖を与えるモノから()(じょう)を荒らすだけのモノと、その存在には差が大きい。

 また、魔王が現れるタイミングも、聖女が現れた数ヶ月前から十数年後と、現れるまでの差が大きい。


【奴隷】

 人間としての権利・自由を認められず、他人の私有財産として労働を強制される者。

 雇用主に給金等を支払う義務は発生しないが、最低限の生活と食事を保証する必要がある。

 (おも)に奴隷商人から買う事ができるが、()(ろう)()()()(ひろ)って奴隷にする者も居るらしい。

 商人から買う場合の値段は、奴隷本人の()(りょう)()(りょう)()って変わる。

 通常は金貨5枚を最低料金と定めているが、ソフィアは文字も知らず、物覚えが悪くてグズとの評価から小金貨3枚と言う破格の安さだった。


(セント)クレア王国】

 記録に残る最古の聖女が(けん)(げん)した国。

 それ以来、“聖女の住まう国”として国名に“(セント)”を付けて呼ばれる様になった。

 この世界で唯一の大陸である()()()()の中央に位置している大国。


【クラニール】

 (セント)クレア王国の王都。

 他の街と比べて圧倒的に人口が多く、地方に本店を(かま)える商店の多くは、こぞってクラニールに支店を出している。

 唯一、(セント)クレア王国に()いて、特定の奴隷商が存在していない。

 出店する奴隷商は抽選で決められ、1ヶ月間だけ出店を許される。


【グレッディ王国】

 聖女セリナの出身国。

 (セント)クレア王国の南方に位置する海に面した国で、小国でありながら海運業で大国(なみ)の発展を()げている。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ