第6話 お友達、そして大丈夫なの?それで?
一話まで含めて怪しいところは少しずつ直しているので良ければ最初から読んでみてください。
やっぱり貴族様だったよ。高級そうなドレスを着てたし、そうかなぁと思ってたけど。そうなったら話し方も気を付けないといけないかなってと思ったけど仕事で上役の人と話することもあったし、アフィリアからもらった知識の中に貴族との接し方もあるからアフィリアの心配性さまさまね。
「お初にお目にかかります。アヤノ・ノザキと申します。今回の件はお気遣いなく。母に人助けは自分のためにもなると教わったので、私はその言葉通りの事をしただけです。」
お腹のところで手を重ねて45°の角度で礼をしてから自分の考えを話した。礼はもちろん就職活動や会社で身に着けたビジネススタイルだけどね。スカートを持ち上げての礼はしたことないからね、慣れてるこっちの方が私的にはしっくりくる。
「そうだったのですか。ですがそのおかげで私も助かっているので礼はさせてください。」
そんなに言ってくるのなら断るのもひどいと思うから素直に受けることにしよう。そう考えて返事をしようとしたら止めてあった馬車の方からうめき声が聞こえた。
「ヘルギン!大丈夫か!」
その声を聴いて私とメアリーは急いでそこに向かうと剣士さんの一人が口から血を吹いて今にも死んでしまいそうな感じで仲間に囲まれていた。
「回復アイテムは使ってないのですか。」
「今は馬車の中にあった回復ポーションで治療はしたが、攻撃してきたゴブリンの剣に毒がついてたみたいでな。今は毒のせいでこんなことに。」
その様子を見て私に何かできないことはないか考えてはみたけど治療に関しては何の知識もないので途方に暮れていると、レコがが
『アヤノ様の樹木魔法を使えばこれぐらいの毒なら直せますよ。』
なっ何ですって。そんなことできるのですか樹木魔法って。レコの説明によると樹木魔法には、周りの邪悪なものを木に吸わせることが出来るらしくこれは立派な木であればあるほど吸える量も多くなるらしい。
「メアリー様、私にこの人の事任せてくださいませんか。」
覚悟を決めてメアリーに頼んでみた。メアリーは少しの間悩む素振りをしていたが腹をくくったみたいで『お願いします。』と言ってきた。
私は剣士さんたちに頼んでヘルギンさんを木の傍にまで運んでもらってそこでヘルギンさんとしっかりしている木とを魔力で繋ぎ魔法を発動する。
「樹木の浄化」
するとヘルギンさんの体内から黒い靄のようなものが出てきて次々と木の中へと吸い込まれていった。
それから少しするとヘルギンさんが目覚めて自分の体を確認して突如泣き始めた。自分も最初はびっくりしたがついさっきまで死にそうになってた人が生を実感したら確かにそうなるのかなと思い、心の中にとどめておいた。
そんなことを考えているとメアリーと執事さんが近づいてきて
「私を助けてくださった後にも関わらずヘルギンまで助けていただいて本当に感謝します。よろしければ何かお礼の方をさせてもらえませんか?」
「でしたら私は故郷から旅に出てきていまして町がどこにあるか分からないのでまずは町まで連れて行ってくだされば、残りも報酬の方は後日でも問題ありません。」
「分かりましたわ。ぜひ私の馬車に乗ってください。町にある私の家までお連れします。後、私の事はメアリーと呼んでくださってもかまいませんし、砕けた話し方でもかまいません。」
えっそんな砕けた感じでいいの?貴族の女の子は威張り散らしているイメージがあったけどこの子は違うみたいね。
「私としては嬉しいお話なのですが、メアリー様はよろしいのでしょうか?」
「よろしいとかそういう話じゃなくて、私がアヤノと友達になってそうして欲しいから頼んでるの。お願い!」貴族だったら同い年とはいえ貴族同士で友達になるのは大変だと思うから断る理由はないと思った。
「そういう話だったら分かったわ。よろしくね!メアリー。」
「よろしく!アヤノ。」
こうして私にこの世界で初めての友達(伯爵家長女)ができた。
「先ほどは助けていただいてありがとうございます。」
馬車の中から外の景色を眺めていると私が治療したヘルギンさんが声をかけてきた。
「ヘルギンさん、体の調子はどうですか?」
「さっきまでの痛みが嘘のようにスッキリとして体が生き生きしていますよ。」
「それは良かったです。他の人に使うのは初めてだったので失敗してたらどうしようと思ってたので大丈夫そうで良かったです。」
「それって、あの魔法を俺に使ったのが初めてだったのか?」
「いいえ、あの魔法は何度か使って効果は分かってはいました。ですが他に使ってあげる人がいなかったのでしっかりと効果が発揮されるのかは分かりませんでした。」
「そうか…まぁ無事生きてられるし良かった、良かった。」
いやいやいや、今回は運が良かったけどもし失敗してたらどうするつもりだったの。まぁ、一つだけ分かったのはこの世界の人たちそう簡単に心が折れなさそうな気がするよ。
遂に町に入ります。……多分。




